




「三角屋根の家」は北海道の古民家


道内各地でよく見られる古い「三角屋根の家」の多くは北方圏型の規格住宅として1960~70年代に建てられた「コンクリートブロック造」の住宅です。北海道の長く過酷な冬を少しでも快適に過ごせるようにと北海道が主導して開発されたもので、木材不足の社会的背景もあって、三角屋根の家は、いわば「北海道の古民家」。今では私たちにとって北海道を象徴する街並みの一部となっています。
コンクリートブロックは耐久性の高い建材です。まだ十分に使える素材を生かして住まいを再生することは、ストック住宅の利活用や資源の再利用の面からもとても大切で、社会的な意義もあります。三角屋根プロジェクトは、北海道の景観と環境を守っていく取り組みでもあるのです。
「三角屋根の家」の中古住宅としての魅力とは?


断熱性能を高めるために用いられた「コンクリートブロック」は頑丈で、熱を蓄えやすい性質があります。今の住宅と比べたら断熱は不十分で、結露の問題などはありますが、駆体としての性能は確かなもの。だとしたら、それを生かさない手はありません。
またコンクリートブロック造は専門技術が必要で、今同じ手法で建築するとなれば、かなり高価なものになるでしょう。既存建物の状態が良ければ、リノベーション後も末永く暮らすことができる。それが、「三角屋根の家」リノベーションの魅力です。


ビオリノベの三角屋根プロジェクトでは、外断熱を用いてコンクリートブロック造の建物の断熱性能を改善。屋根または小屋裏断熱、床下などにも断熱を施したり、窓を高性能サッシに入れ替えたりして、建物全体の住宅性能を向上させます。
内外装には、道産木材やホタテ漆喰壁、江別産レンガなど「Made in ほっかいどう」の自然素材をふんだんに使用。心と体に優しい安心の「自然派リノベーション」で、北海道ならではの古い「三角屋根の家」に新たな命を吹き込んでいます。
現在販売中の「三角屋根の家」物件情報です。
【5/31(土)・6/1(日)オープンハウス開催中】石狩市花川北4条5丁目|ホームサウナと薪ストーブの家|3,500万円(税込・手数料なし)

築48年のコンクリートブロック住宅を、さらに暮らしやすくアップデートしました。2方向の道路に面していて隣は公園。緑に囲まれてゆったりとした日当たりの良い立地が特徴です。敷地は約115坪とゆとりの広さで、家庭菜園やガーデニングが楽しめます。


建物自体は断熱改修済み。小屋裏に200㎜厚のペットボトル再生断熱材を充填。斜め屋根とブロック壁の外断熱にネオマフォーム66㎜を採用するとともに、熱が逃げやすい古い窓も高性能トリプルサッシに入れ替えて、建物をアップデートしました。


そして何と言っても一番の注目は、新たに導入したホームサウナです。ハイパワーヒーターを備えたドライサウナは、家での時間をさらに楽しいものにしてくれるでしょう。また既存の煙突を使えば、薪ストーブのある暮らしも実現できます。ビオリノベならではの自然派リノベーションを実現した「三角屋根の家」です。


ビオリノベではこれまでにたくさんの「三角屋根の家」を断熱改修&自然素材でリノベーションしてきました。
ここではその一部をまとめてご紹介します。
【約40坪(車庫を含む)】花川北の三角屋根プロジェクト
石狩市花川北の閑静な住宅地。ゆとりのある敷地に立つ三角屋根の築45年のコンクリートブロック住宅をフルリノベーションしました。
窓は樹脂サッシに交換済みだったためそのまま利用。できるだけゴミを出さずに建物を再生し寿命を延ばすリノベーションを実現しました。
ここに住む方々が安心して健康に暮らせるよう化学物質を排除し、無添加自然素材だけでつくり直した室内空間は、健やかで快適な暮らしの場に生まれ変わりました。



【約37坪】葡萄畑の家
仁木町で新規就農したご夫妻からの依頼で、葡萄畑の中に立つコンクリートブロック造の大きな三角屋根住宅をリノベーション。築40年以上のコンクリートブロック住宅は、延床面積が60坪以上と2人暮らしには広すぎたため、約37坪あった1階のみに手を入れることに。
外断熱工事と窓の入れ替えで断熱改修し、既存の煙突を生かして薪ストーブを設置。間取りを見直して、明るくてオープンな暮らしの場を実現しました。



【約31坪】三角屋根の新しい顔
札幌市内に立っていた三角屋根の住宅を、断熱改修から間取りの見直し、設備の交換、内装の取り替えまでフルリノベーションした例です。
印象的な外壁は、ガルバリウム鋼板の角スパン縦張りとイングリッシュレッド色の杉板横張りの組み合わせ。さらには木製サッシを階をまたぐように縦に連続させました。三角屋根のフォルムが、その色や質感の個性を際立たせています。
これまで培ったエコデザインを踏襲しながら、外観において新しい試みも行ったこの住宅は、新しいスタンダードを内包した自然派住宅となりました。



【約32坪】カフェのような三角屋根の家
1960年代に建てられたコンクリートブロック造の三角屋根の家を、北海道の無垢の木と自然素材でフルリノベーションしました。室内の壁は、コンクリートブロックの質感を生かしながらホタテ漆喰仕上げに。その風合いに合わせて、全体的にラフな素材づかいでまとめています。
対面式のキッチンと背面収納カウンターは、カラマツ材で造作したもの。建物全体に外断熱を施し、窓を高性能樹脂サッシに取り替えるなどして、先々まで快適な高性能住宅に生まれ変わりました。


