ストローベイルハウスをつくる 4
ワラの家 「 仕上げ編 」
ワラのベイルを積み上げ土の下地を塗ってから
2週間乾燥させ、いよいよ最後の仕上げ塗りです。
今回もワークショップに挑戦しました。
ストローベイルの壁は「気まぐれな食堂 幸来」を増築
した北側の建物の一部です。 住居と旧店舗の建物や
D型倉庫の屋根や壁もお色直しが始まっています。
左官や塗装仕事で大切なのはきっちり養生する
ことです。チリ際がスッキリ決まるとなんか
上手に仕上がった感じがします。
窓やドアの枠廻り・軒や梁・水切り廻りに
マスキングテープを貼りますが、仕上げの
塗り厚み分だけ逃がして貼るのがミソです。
ガラス瓶もしっかり養生しています。
しっかり固まって丈夫な下地になっています。
養生が終わったらまず下地の壁に水打ちします。
今回はホースを使って水をかけました。
これで仕上げの材料が良くなじんで食いつきます。
仕上げの土はセメントを使いたくない・・・・・
そこで土職人の野田さんの今回選んだ素材は
土佐の漆喰でした。前回下地に使った(旭川の土と
ワラスサ(大・小)・砂・つのまた糊・土佐漆喰)
をブレンドして仕上げ用の土を作りました。
土佐漆喰は四国で熟成された漆喰を送ってもらったもの
で、ハンドミキサーを使い樽の中で練り戻しておきます。
土づくり班は、ミキサーに次々と材料を投入し材料
をつくってゆきます。さすがに今回は手際よく進みます。
今回は手塗り無し、コテだけを使って塗ってゆきます。
壁塗りは基本的に左から塗り始めます。右利きの場合
コテを右から左へ動かすからなのですが、今回は1名
サウスポーが参戦。ポジション取りに戸惑っていたみたい。
仕上げ塗りはお昼までに一気に塗りあげました。
お弁当を食べて少し休憩している間に水が引き始め
ました。コテのエッジを立ててしごき押さえします。
壁がしまり、つるつるな仕上がりになります。
水をはじく丈夫な土壁が出来上がりました。
ガラス瓶と木の小丸太を埋め込んだ、入り口廻りに
陶芸屋さんからもらってきた端材などをさらに貼り
こんで壁の仕上げが完成しました。
養生をはがし、掃除をしてから足場を取り払います。
完璧な仕上がり(拍手)のストローベイルの壁を前で
みんな笑顔で記念撮影。今日のワークショップは終了です。
次回は番外編、古タイヤハウスをつくるための実践です。