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断熱と気密のはなし

自然派リノベと言っても厳選して化学繊維も使用しています。脱プラの時代ですが、安全性や快適性などでのメリットもあります。こちらの現場では外壁のモルタル壁を残し室内側から断熱改修、耐震補強、気密工事を行いました。              

断熱材はペットボトルを再生したポリエステル繊維の断熱材『パーフェクトバリア』で、皆さんおなじみのフリースウエアと同じ10センチ厚の繊維を壁に入れます。床は20センチ、天井は新聞古紙再生のセルロースファイバーを30センチ吹き込みます。純粋な100%ポリエステルだけで出来ているので、化学物質や飛散汚染の心配のないため安全性が高い。そして何よりも湿気や水分をため込まない透湿性が優れているので、外壁自体が呼吸出来るので第3の皮膚としての家づくりに役立ちます。

ポリエステルの断熱材・一梱包で約6坪の壁を断熱

壁が呼吸するためには、隙間をふさぐ気密性と室内用の可変式調湿気密シートを上手に使わなければ意味がありません。夏季は外部の高い湿度を室内に逃がして逆転結露を防止し、冬季は室内の湿気が壁内に入るのを防止します。ドイツ製 ウルトウートップSDヴァリオをチョイス。床や天井はシートを先貼りして、気密が切れないように、手抜きは無しね。丁寧な施工が欠かせません。㊓

2階の壁を断熱
2階の壁シートを先貼りしてから2階床下地をを組む

1階床のシートは断熱材の下に敷き込み、壁に巻き上げてから調湿気密シートを貼り、天井の先貼りシートとつなぐ

スイッチ・コンセントボックスには気密カバーを取り付けてからシート貼りし隙間をふさぐ