歴史的建造物⑧
2019年の石蔵ミュージアム閉鎖に先んじて、2015年にはイベント等の使用が禁止となりました。
以前から解体の話も出ておりましたので、この場所に存在できないならばと同15年に保存できる道を探し始めます。
![](https://saijo-d.com/webadmin/wp-content/uploads/2022/04/bb9205d2b48f9d1d48982cd79f7d89d3-1024x755.jpg)
隣接する私有地へ曳きまいという建物をそのまま移動させる方法と、一度解体して移築する方法で検討し、曳きまいで¥8,700万、移築で¥6,600万となり(いずれも耐震改修含む、消費税は別)行政に参考としてもらえるように提出しましたが、その後もこの場所で有益に使用できるプランを見出す事は出来ませんでした。
それから7年、築造から96年の歴史をもって終焉を迎える事に。
![](https://saijo-d.com/webadmin/wp-content/uploads/2022/04/20220411_165121-1024x768.jpg)
解体予定となった歴史的な建築物として今でも活用されている建物には、たくさんの想いをもって尽力されてきた方達が居ると思います。なにより、その街に住む人の熱意が無いと存続はなし得ないもの…願わくば、この街の基幹産業発展の歴史や戦争の記憶を忘れないで居させてくれる建物としていつまでも佇んでいて欲しかったです。
無くなったことを悔やんでも仕方がない…これからどうするのか?
この街に空襲があったことを知らない世代に、開拓の歴史とともに戦争の話を継承していく役割を改めて担った気がする、そんな春を迎えました。専務