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三角屋根の家プロジェクト@自然派リノベ石狩花川の家②

自然素材でリノベーションしたから自然派リノベ?!                         いやいや、北海道の天然由来の木とホタテ貝殻の塗り壁を基本に和紙や麻の壁紙・美濃焼タイル・天然リノリュームタイルなど、オーガニックな素材にこだわった、やさしい自然派住宅ココにあり。                  8月20日(土)からユルユルと完成見学始めようかな・・・興味のある方は お問い合わせください。 ㊓

北海道の古民家といえば三角屋根の家。

北海道の古民家と評されているのが三角屋根の家。当時の北海道住宅公社が中心となって開発し普及したもので、高度経済成長期の昭和25年から約20年間にわたり建設されました。今でもシンプルな三角形の屋根でかわいらしい家が並んだ集合団地が、北海道各地で見られます。戦後、人口の急増に合わせて、粗末な木造のバラック住宅が大量に建てられました。しかし住宅環境を改善するため、雪に耐え、丈夫で気密性も高い、冬も暖かな家を、不燃材料のコンクリートブロックを構造体にして建てるという、実験住宅の開発を進めたのです。       これは、半世紀前においての一大プロジェクトだったことでしょう。そもそも、コンクリートブロックの原料となる火山礫とは、火山噴火によるマグマの破片火砕物のことで、直径2mm以下のものが火山灰、2mm以上64mm以下のものが火山礫となります。火山礫は岩質により黒色や赤色・黄色・灰色などがあり、なかでも白いものが「軽石」です。わかりやすく言いますと、軽石をセメントで固めた北海道産天然素材の礎石ブロックといったところでしょうか。       北海道開拓時代より西洋建築が受け入れられ、軟石の倉庫などが建てられていた土地柄ですから、本州の住宅様式にとらわれず、寒冷地に適した、防寒性のある住宅の開発が当時から始まっていたのですね。               本来、暖かい家を目指して作られたブロック住宅でしたが、当初は、断熱材の普及が不足していたことなどが影響し、結露がひどく湿害に見舞われる状況で、寒冷地住宅としての課題は残されていました。しかし、現在では、コンクリートブロックで断熱材をサンドイッチし、ブロックの表面が見え、素材感を活かした新築住宅や、ブロックの外側を断熱材で包み、外装の仕上げを改修したリノベーション住宅など欠点を克服できるようになり、冬は暖かく、夏は涼しいローエネルギー住宅として価値を高めてきました。

三角屋根プロジェクトは北海道の古民家、三角屋根の家を自然素材でよみがえらせるプロジェクトです。