農家さんのレストラン⑨
いよいよ最終回です。2012年に竣工し8年が経過しました気になる外壁の土壁はどうなっているでしょう…
所々クラックが入っていましたが大きく崩れたりせず、しっかりと風雪に耐えていました。が、入り隅になるところはどうしてもこうなりますね…
壁の中に柱がある部分もこうなりやすいです。
軒の出を充分に取るなど工夫を施せば、北海道でも土壁は可能であると証明できた気がします。さてさて丘室はどうなっているでしょう。
古タイヤ土留めの土壁材は所々剥がれていましたが、その役割を充分保っています。コンクリート等で土留めをするよりは安価で施工できましたので、インパクトもあり良かったと思います。
丘室の役割は食物保存庫です。雪を有効活用して秋に収穫した食物を春先まで越冬保存します。
奥に見えるスタイロフォームの先に雪を入れた収穫用コンテナを積みます。冬季間の内部温度は2度前後、湿度は99%で穀物類はNGですが根菜類はOK。天然の冷蔵庫の役割を果たしています。
お仕事をしていて施工側もとても楽しい現場でした。が、ワークショップは大変でした。「専務、縄足りねえぞ!」「ベイルブロック持ってこい!」「昼飯はまだか」裏では古タイヤ積み等、担当者は段取りで手一杯…一個も藁を積めず、鏝の一塗りも出来ず仕舞いでした。(苦)
ワークショップを考えている方は参考にしてくださいね。(笑)
建物内外のあちらこちらに楽しくなる仕掛けをたくさん施しています。自前の畑と近隣農家さんの旬の食材を使用したコース料理も当然美味しく、五感が喜ぶレストランですので是非足を運んでみてください。予約制となっていますのでご注意を!!
活き活きファーム幸来村(さっくるむら)
北海道虻田郡洞爺湖町成香455-3
TEL:0142-87-2521
<昼>11:30~14:00 <夜>18:00~21:00
※季節により変更もある為、お電話にてご確認ください。
ベイルブロックの積み方や土壁の事をもっと詳しく知りたい方は、ブログTOPページの右にあります、Categoryの「♡藁の家のつくりかた(ストローベイル建築)」をクリック下さい。施工当時の様子をもっと詳しくご紹介しています。
専務