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木組みの家はまず伐採から

 新月材の家を建てる企画に便乗して、当時の伐採の様子を記憶を辿りながらお伝えします。

 時は2009年1月24日の土曜日でした。場所は愛別町の協和温泉よりさらに北へ5キロほど行った国有林です。朝の7時に現地集合しました。

 参加者は西條デザイン4名、NPO法人新月の木国際協会の宮島さん。認証のサポート・コーディネーターとして、もりねっとの陣内さん他4名。北海道新聞の十亀記者、上川中部森林管理署の成田課長。伐採・製材担当する麻生木材工業の野澤さん、そして同じ麻生木材工業の丸山さん率いる造材班の皆さんを含め、総勢25名ほどでした。

 7時半の作業開始まで、現地の車溜まりでレクチャーを受けます。認証に伴う作業手順と危険回避のための行動の確認です。前日の懇親会の酔いが醒めない中、早朝の吹雪が容赦なく体に刺さります。大雪ビール、美味しゅうございました。

 そうして沢の中に分け入っていきましたが、徐々に天候も持ち直してきました。携帯電話はもちろん通じません。

これはどう見てもヒグマの爪痕ですね。近くで冬眠しているのか・・・?ザワザワしてきました。

 前日に選んでいた立木を造材チームがチェーンソーで伐採していきます。新月伐採材にはいくつかの重要な決め事があります。谷側に向けて木を倒すこと。葉枯らし乾燥をすること。その後天然乾燥をすること、などです。

谷側に倒しながら、切り株と幹を完全に切り離します。辺材が切り株に付いていると、葉枯らし乾燥時に水を吸い上げてしまうからです。認証チームがGPSで場所を確認し、幹と切り株にマーキングして、データを記入していきます。写真では白いジャンパーを着た宮島さん(共働学舎の宮島でした)が年輪を見ながら樹齢を確認しています。

 倒した木の記録するデータとしては樹種、樹齢、樹高、垂直性などの樹の容姿、樹皮外観、倒木方位、倒木傾斜角などです。この後7月半ばまでの約半年間、葉枯らし乾燥させるのですが、集積所までの運搬を考えれば雪のある時期のほうが滑らすため運びやすいそうです。でも葉枯らしした場合は木の重量が約半分になるそうなので軽くなる分、運びやすくなります。悩ましいですね。

 昼を過ぎて西條デザイン一行は一足先に現場を離れます。そして記念写真です。この頃にはすっかり空は晴れていました。関係した皆様ありがとうございます。そしてご苦労さまでした。この後協和温泉近くの食堂で昼食をとり、帰札しました。

この後は枝払い、玉切り、、集材、造材と続くのですが、それはまた後日。

                             (ひ⋆⋆⋆1番)