WORKS
事例集

大地の恵みを五感で味わう。
食材も建材も、道産オーガニック

洞爺湖町「気まぐれな食堂・幸来 (さっくる)」
店舗は藁のブロックに土壁を塗った高断熱力のストローベイル工法

建材までオーガニック!

無農薬有機栽培の自家製野菜をふんだんに使ったファームレストラン『気まぐれな食堂・幸来(さっくる)』は、お料理の食材だけでなく、お店の骨組みから壁・床・天井……と、建物まで道産のオーガニック素材。有珠山や昭和新山の活火山と洞爺湖の澄んだ水に育まれた大地のエネルギーを、五感でたっぷり味わえるパワースポットです。

「ずっと自宅の一部をお店にしていたのですが、建て増してお店部分を広くしたいと思い始めたときに、北海道新聞で菜園便りを連載していた西篠さんの記事を読み、ミミズコンポストについて知りたくて西篠デザインのHPを見たんです。そしたら自然派住宅の建築事務所じゃないですか。事務所に置いてあるというコンポストを見学がてら増築の相談に行き、お仕事もお願いすることになったんです」。

自然な野菜づくりを活かしてファームレストランを営む木村真理子さんと、自然な建物づくりを通して“菜園生活”も実践中の西篠さん。オーガニックな畑がキューピッドとは、建物だけでなく暮らし全体のオーガニックデザインを探求し続けてきた会社だからこその出逢いですね。

自然素材 × 人間エネルギー=大満足!

「だいたいの要望を伝えただけで、ストローベイルの壁とか、ビンや陶器のモザイクデザインとか、夏も電気なしで作物を冷蔵できる雪室とか、どんどんいろんなアイデアを出してくれるの。普通の建築屋さんじゃ絶対やってくれないようなことも楽しんでやってくれて、どんな質問にも答えてくれました。西篠さんで本当によかった。もうトシなのに増築なんて、と言う人もいたけれど、1年でも気持ちよく暮らしたいものね」。日焼けした顔で夏休みの少女のようにほほ笑む真理子さん。元気の源は、健やかな空間づくりにもちりばめられているようです。

住まいの提案、北海道。vol.58掲載

古タイヤに土壁を塗った雪室は換気口が触覚風。裏から見ると小さな丘
玄関入口で靴を脱ぎ、幸来自慢の有機野菜や加工品を買うことができる
販売コーナーに並ぶ自家製朝採り野菜。旬にはブルーベリー摘みも
座テーブル席には大きな薪がすっぽり収まるストーブを設置した。温水配管を接続しテーブル席の床下を温める
色とりどりの廃ビンがステキに復活。楽しいアイデアにお客様もニッコリ
テーブル席の壁の飾り棚は、クラック模様が現れた土壁仕上げ
大きな薪ストーブで暖かい座テーブル席は、大きな窓があって明るく開放的。テーブル席の空間ともつながっている
カウンター席からはニセコ方面を望めて、天気が良いと羊蹄山が見える
素材から自家製の逸品が続々登場。デザート&飲物付でなんと1500円!
「増築してよかった」と笑う真理子さん。「ママ、ここに住みたいね」来店中の小さなお客様から嬉しい声が

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