「長沼の平屋」竣工しました。
札幌市から少し離れた、長沼町の自然豊かな丘陵地に佇む平屋建てのお家が竣工しました。
長年に渡り、化学物質過敏症で悩まされていたお施主様が
老後を自然豊かな環境で快適な生活が営めるようにと、弊社へ新築のご依頼を頂きました。
外壁の仕上げは無垢材の道南杉に、柿渋を塗布しております。
如何に自然塗料と申しましても、お施主様個々人で合うもの・合わないものは千差万別です。
様々な自然塗料をテストして頂いた結果、日本古来の純天然塗料である柿渋を採用しました。
内装で使用する無垢材も、様々な樹種の香りをテストして頂いた中で、
お施主様にとって最も反応が現れなかったものを選択しました。
足元のフローリングは、北海道産の無垢材「板屋楓」を、
窓や扉の化粧枠や棚板などは、北海道産の無垢材「鬼胡桃」を、
それぞれ無塗装で使用しております。
壁の仕上げは、弊社オリジナルの天然材料100%の帆立貝漆喰を採用。
小さいお子様や化学物質過敏症の方でも、幅広く安心してお使い頂けます。
寝室部分の仕上げは、ご家族皆様でDIY施工をされました。
冬場の暖房は、LDKにある印象的な薪ストーブで賄います。
試運転ではありましたが非常に温かく、火力調整が利くため扱い易い機種を採用しました。
柿渋色の木組が美しい、LDKから外へと繋がるウッドデッキ。
柱と横架材との接合は、大工の手刻みによる伝統的な「長ほぞ込み栓打ち」。
お載せする事が出来ませんが、目の前には丘陵地ならではの美しい眺望が広がります。