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ビオプラスの家

現代の住まいの問題点

日本人の心に響く、本来の住まいの形とは?

  現代の住まいに疑問を抱くことはありませんか? 僕の住む北海道では、個性や伝統のある家、町並みにお目にかかることはほとんどありません。歴史のある家が残っていない、と言ってしまえばそれまでですが、日本本来の木組みの家が残らなかったのはなぜなのでしょうか?

  古い農家の納屋などでは、木の下見板や、お粗末ながら土壁の内壁、萱かや葺ぶきの屋根が残る建物を目にすることがあります。ほとんどが使っていないか、倒壊寸前の状態ですが……。しかし、欧米では、日本の木造建築や里山の集落は、「エコロジカルな建築とコミュニティーの原点」のように言われています。家を構成するほとんどの材料が、住まいの周辺で調達できる自然素材であり、そのまま朽ちてしまっても土に還る 。つまり、自然の中で循環し枯渇することのない自然素材で、できているからです。

  また集落では、自給自足と結い(相互扶助の共同作業制度)の精神が継承された、ひとつのシステムができ上がっていたように思います。原点回帰するわけではありませんが、自家菜園で食べ物を作ることや、コミュニケーションを築く暮らしを求めるライフスタイルが見直されてきている昨今なのです。

  日本全国、言葉(方言など)から食べ物の味付け、名物など少しずつ違っていて、それがまた楽しいところでもあります。これといった「北海道の家」の形があるわけではありません。広い北海道の中で、その形は違っていてよいのかもしれませんが、日本人の心に響く、本来の住まいの形を見習い、取り入れることは大切なことだと思います。そうすることで、日本伝統の職人の技や心を、継承することにつながるかもしれません。規格品を組み立てた、モノとして家を考えるのか? 手作りで心をこめて築く、体の一部のような住まいが良いのか? あなたはどちらを選びますか?