BIO + STYLE
ビオプラスの家

(1)壁のリフォーム

壁紙を張ってみる

僕が選ぶ壁紙は、ビニールを含まない自然素材の壁紙です。綿や麻の織物壁紙か、伝統的な紙漉きの技術を応用した和紙壁紙です。一般的にはのり付け機械にセットするため、1mほどの幅で巻物状になっています。これを手切りでカットして、天井までの長さを張ったり、ましてや天井面を張り込むとなると、素人ではなかなかうまくいきません。そこで僕がおすすめするのは、小さくカットした和紙壁紙を、パッチワークのように少しずつ張り進む方法です。

もともと手漉き和紙を張る場合はこの方法なので、おかしなことではありません。これならば1人で張れるし、家族みんなで参加して、いろいろな柄を交ぜても楽しいと思います。施工の際に注意することは、目印になる基準墨を打っておくことです。糸をずらしながら張ってもいいですね。また下地の状況ではパテ材を使わなくてはならないこともあります。施工の接着剤もできるだけ樹脂成分を含まない天然のりを探しましょう。

壁紙を張る

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手漉き和紙を並べ、のり付けする。

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つなぎ目は、重ねながら張っていく。

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刷毛でしごいて、空気を抜けば完成。

思いきって塗り壁に挑戦する

壁のクロスを張り替えようと思っているのなら、いっそのこと塗り壁に挑戦してみてはどうでしょうか。塩化ビニールやアクリルのビニールクロスは、汚れても拭き掃除ができるのが魅力といわれているようですが、表面のコーティングにさまざまな化学薬品が使われていて、施工直後から数年もの間、特有の臭いを放つことになります。ものは考えようで、塗り壁は拭けないが多少の汚れは味にもなるし、さほど気にならない。掃除はしなくていいのだから、気が楽です。何よりも暖かくソフトな質感は得がたいものがあります。既存のクロスをきれいに剝がして下地を調整してから、珪藻土や漆喰の塗り壁をコテやローラー塗りする。プレミックスした粉体を自分で水を加えて練ってから使用する袋詰めタイプと、あらかじめ練り上げたものを缶に詰めたタイプがあり、後者のほうが手軽です。経験から言うと、壁を塗るよりもビニールクロスをきれいに剝がす方が、えらく手間がかかります。

塗り壁の素材を選ぶ際に注意すべきことは、仕上げ材料はもちろん、下地処理のパテ材料に使用されている成分をしっかり確認することです。施工の際は、クロスの裏紙まできれいに剝がすようにし、石膏ボードのジョイント部分はグラスファイバーテープなどで処理しておけば、完成してからのひび割れを抑えられます。材料だけなら1000円㎡前後でそろえることもできます。施工体験会を定期的に開催しているホームセンターや珪藻土建材メーカーもあるので、まずは体験してみるといいですよ。

塗り壁に挑戦

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壁塗りの道具。実は、道具の片付けも一仕事。

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塗り壁材に水を合わせて、よく混ぜ合わせる。マゼラーがあると楽にできる。

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ボードのつなぎ目をパテ処理する。

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コテを使ってあわてずに少しずつ、丁寧に塗っていく。

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既成の塗り壁材にワラを入れると、土壁風の仕上がりになる。

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とても落ち着いた雰囲気の塗り壁に仕上がった。

道南スギの下見版をアンティーク風にした木の板張り仕上げ