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ビオプラスの家

環境教育センター「ÖBZ」

環境教育センター「ÖBZ」
ドイツ・ミュンヘン2006年

ミュンヘン郊外に建つ「ÖBZ」は、幼児から成人までを対象にした環境教育のための学習プログラムをもつ教育施設で、さまざまな環境イベントに利用されていました。カタツムリをモチーフにした円形の建物は、エコロジカルライフサイクルの象徴であり、最小限の一次エネルギーで作られた再利用可能な建材で建てられているのが特徴です。

らせん階段を登ると、360度ガラスで囲まれた円形の開放的な展示室になっていて、屋上緑化やソーラーパネルを、手に届くところで見ることができます。南面のガラス面には、太陽エネルギーを利用したソーラーウォールが仕込まれていて、太陽光の熱エネルギーを蓄熱層にためて暖房の手助けをします。また、夏季に発生する不要な熱エネルギーを地下の蓄熱層に蓄え、冬季の暖房に利用する仕組みになっています。

敷地内には、生態系や有機植物の仕組みを学習するためのビオトープガーデンが作られていて、生き物ごとに違いのある住みやすい環境を、実際に体験できるようにした生き物たちの庭なのです。また、柳の木を植えて作る柳のトンネルやフェンスといった生きた自然の遊具など、環境教育に欠かせない定番品がここでも見られます。

小規模な環境教育施設ですが、環境教育を浸透させるために、日本でもこんな施設が町に1つはほしいな、と思える環境教育センターでもありました。