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お盆休みが終わって

墓参りに小樽に行ってきました

車から海が見えてきて、窓を開け、潮風が右腕をなでながら、斜面にタニシにように張り付く家々を横目に山へと走らせます

駐車場があるのに、それぞれのお墓の近くに車を停めている車の列を抜けて、「1年のこの日くらいは歩いて登ったらいいのに」と思いながら、痛む腰をおさえながら、ひたすら急な山の斜面を登って「元気出して歩け」という声が頭のなかを巡りながら、たどり着くと平地ではあじわうことのない何か達成感のようなものを感じます

空に少しでも近いと、先祖をより近くに感じるような錯覚です

カラスの声が響くなか、合掌して、さまざまを思いながら山を下りました

道中、毎年目にする小樽ならではの古い建造物

能楽堂はビニルシートがかけられていて、緑の無遠慮なシートが今の小樽を象徴しているようです

小樽市民会館も老朽化が激しいですが、今でも使われていることに驚きです

建築を専門とする私にとっては、近代建築の、よい時代の構築的なデザインが今も活きていることはうれしいです             A.S.