(3)床のリフォーム
床をコルクに張り替える
お手軽で簡単なエコフロアーといえば、コルクタイルです。既存の木質フロアーの上から直接張るだけで、冬も暖かい床が手に入ります。標準サイズは300㎜×300㎜で、厚さは3mm、5mm、7mmの中から用途によって選びます。厚みが増すほどクッション性と暖かさも増します。
コルクタイルの表面はいくつかの仕上げを選べますが、天然ワックス仕上げがおすすめです。コルク本来の柔らかさが残っていて、とても気持ちが良いからです。また、無塗装品に、無害な天然系染色塗料を塗って好きな色をつけたり、オリジナルの柄をステンシルで描くと楽しいと思います。厚みも3㎜タイプならカッターナイフで簡単に切れるので、セルフビルドには最適素材といえます。
施工時の接着剤は揮発性の化学物質を含まない水性タイプの無溶剤接着剤か、天然ラテックスゴムのエコ接着剤を使います。床とコルクの両面に接着剤を塗って、乾いてきたら貼り合わせます。少々時間がかかるため、現場の職人さんには嫌われるのですが、慣れない素人にはかえって好都合かもしれません。施工時の臭いもほとんど気にならないので、ぜひチャレンジしてみてほしいですね。マンションなど階下への音が気になる場合は、遮音用の下地用コルクシートを敷いてから仕上げタイルを貼ると効果があります。マンション管理組合で定められている遮音レベルに合った施工法があるので、事前に確認するようにしましょう。
遮音コルクフロア
遮音コルクシート
遮音発泡コルク
無垢板に張り替える
木の肌触りが気持ちの良い無垢のフローリングはあこがれです。難しそうなフローリング張りですが、最近は、ホームセンターで便利な電気工具が安く買えるようになりました。フローリングをカットする電気のこぎりが使えるようになったら、しめたものです。さらに、エアーコンプレッサーの釘打ち機があると最高ですが、カナヅチでのんびり張り進む方法や、接着剤で貼り付ける方法もあります。
生きている無垢のフローリングは、湿度と温度の影響で収縮を繰り返します。極端な話、湿度の高い夏は膨らみ、逆に、冬は縮むため、隙間が開くことがあります。それでも僕は、できるだけ、接着剤を使わないで施工することをすすめています。時々すれて、床鳴りを起こすことがあります。でも、接着剤なしだと安全だし、再利用できるんですよね。
無垢のフローリングを張る時のポイントは、できるだけ先に塗装仕上げをしておくことです。特に染色して濃い色をつける場合は、側面のオス・メスのサネ部分を塗っておくと隙間が空いたときに気になりません。