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ビオプラスの家

【事例集】里山長屋「藤野エコプロジェクト」

神奈川県藤野町 2011年

4世帯の住人が仲良く暮らす、エコなコーポラティブ住宅です。2008年春から、神奈川県藤野町で始まったこの住まいづくりは、環境に負荷をかけない暮らしと住宅を目指したプロジェクトで、計画立ち上げから住人募集、勉強会を経て、設計から工事完成までに3年を費やしました。パーマカルチャーデザインを学んだ4人のメンバーが、それぞれの自由設計による居住空間を確保しながら、共同で利用するコモンハウスを含む5つのユニットが並ぶ長屋形式の住まいです。

コモンハウスには全世帯の郵便受けが設置され、共同で使える本棚や木のお風呂、バイオトイレなどをみんなで利用します。開かれたエコビレッジをコンセプトに、情報発信の場として地域への貢献も目指しています。地域の木材を利用した伝統工法の木組み造りと、土壁、杉板の外板壁、ウールとウッドファイバーの断熱材、手焼きの瓦屋根や緑化屋根、コンポストトイレ、太陽熱を利用したパッシブソーラーシステムなどのエコ装備を組み込んだナチュラルハウスです。

土壁は、北海道では見かけない、竹こまいを組んで土を塗り込んだ本格的なもので、ボランティアやワークショップの参加者によるセルフビルドを取り入れてつくられました。このプロジェクトは、連棟することでエネルギーや建設コストを削減することができる「集住」のメリットを活かした家づくりの良い見本といえます。

オーガニックガーデン作りや草屋根の管理など、周辺の自然環境と調和した里山暮らしの楽しみがこれから始まるところです。循環型の家づくりのコンセプトとアイディアを盛り込んだ素敵なプロジェクトです。