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ビオプラスの家

【事例集】PCCJ ―日本のパーマカルチャーの情報発信基地

2008年

東京から車で約1時間、神奈川県の相模湖の近くにある藤野町に、日本のパーマカルチャーの草分け「パーマカルチャーセンタージャパン(PCCJ)」があります。

山中湖(山梨県)からの帰り、山道を抜け迷いつつ、やっとたどり着いたセンター施設は、思わず「ボロ……」と叫んでしまうほど古びた旧農家の一軒家なのです。およそ70坪の敷地で、自然素材や廃材を利用し、効率的なエネルギー利用を考えた建築と、野菜などを栽培する畑の整備を行っているそうです。施設には、コンポストトイレや石焼釜などが設置されていて、パーマカルチャーの研修に利用されています。

近くの遊休農地40aを借りて、パーマカルチャーの手法による実践農場を行っています。不耕起の自然農法を基本とするため、農薬や化学肥料を使いません。その代わりに、窒素を固定するマメ科の植物を植え、除虫作用や相性の良い植物を混植する共生栽培(コンパニオンプランツ)や、刈り草の積層マルチなどを利用した野菜や穀物、果樹の栽培を行っています。農作物の生産ばかりではなく、バイオジオフィルター(植物を使った浄水施設)など水の浄化設備の実験や、鶏が畑を耕すチキントラクターの実践が行われています。

PCCJは、パーマカルチャーの手法による環境に負荷の少ない生活モデルの創造と、日本の風土に適したパーマカルチャーの研究・実践・普及を目指し、情報の発信や人材の育成・教育などを行うのが目的です。定期的にパーマカルチャー講座が繰り広げられているので、農的暮らしに興味のある方は要チェック!