2011年10月27日 追加記事

新築工事をする場合、建築基準法という法律とともに、地方の特定行政庁(札幌の場合は札幌市)の都市計画をもとにした決まりごとを守らなければなりません。建物は道路境界から1.5m離しなさいとか、塀は高く作ってはいけませんとか、小さな敷地分割はできませんよ、とか。良好な住環境を守るためにあるようです。「条例と」いうことばの約束もありますが、今日は「地区計画等の区域内における行為の届出」をするために札幌市役所を訪れました。久しぶりに訪れる市庁舎はいろいろと面白く、ついつい寄り道もしてしまいます。
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市役所のホワイエには北海道産カラマツ集製材のベンチがあったり
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北海道産材でつくられたカフェコーナーがあったり
市役所の北側には記念写真スポットとして有名な時計台があすので、近代建築散歩を。
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残念ながらの曇り空ではありますが、それはそれでよいものです。
■正式名称:旧札幌農学校演武場・・・生徒の心身を鍛えるために兵式訓練や体育の授業を行うために作られたそうです。
■設計者:開拓使工業局主席技術者・安達喜幸
■竣工:1878(明治11)年10月16日※竣工時は時計がなく、その後時計を乗せるために改修工事があったそうです。
現在は講演会や音楽イベントなどの会場になるなど、現役建物として活躍しています。
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☆のマークは北海道開拓使の旗にあった印です。
「開拓使」というものは北海道の歴史につきもので、何気なくあたりまえの存在として認識してきましたが、日本の歴史からみると、現代に置き換えることのできない特殊なものではないでしょうか。日本人の集団が旗を掲げて、北海道へやってきた光景を想像すると、北海道はやはり日本ではなかったのですね。と思いました。