ブログ|札幌市の注文住宅や新築一戸建住宅の見学会やエコなイベント情報

2018年01月11日

奈良旅2018

ここ数年の冬休みには、日本の懐かしい風景、建築を感じる心身の癒し旅が恒例。今年は世界遺産が集中する奈良で平城宮・元興寺・興福寺・東大寺・春日大社をサックリ一回り。修学旅行で来ていた気もするが・・・なんだか初奈良旅だったみたい。めっちゃ歩いたわ~!
平城宮 (10)
興福寺 (2) 東大寺 (28)

2014年02月13日

オーガニックな菜食料理2

安曇野『穂高養生園』の料理
オーガニックな衣・食・住をテーマにした講座と食の
イベント『オーガニックカレッジ2014』のゲスト
野本弥生さんが料理長を務める、心と体に良い暮らし
を体験する宿『穂高養生園』。午前中は野本さんに
安曇野での暮らしぶりをお聞きし、夕方の交流会では
養生園の料理をいただきながら楽しいひと時を過ごします。
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養生園は心と体をケアする現代版湯治宿のようなところ。
自然食のお食事とお散歩やヨガでナチュラルライフ。
春、お天気の良い日はウッドデッキでの朝食も気持ちが良い。
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配膳も食器洗いもセルフスタイルです。
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ある春の朝食
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ある春の夕食
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うれしいデザート
昨年春のエコ旅でお邪魔した養生園の料理にほれ込んで
その場で、今回のイベントへの参加をオファーをしてしまった。
野本効果か・・・参加申し込み好調です。

イベント

2013年11月08日

200㎜断熱エコアパート構造見学会のお知らせ

このブログで紹介している北海道版エコアパートの
構造見学会を行います。
ブログで書いている通り、さまざまな試みをしています。
  ・ウッドファイバーを使った200ミリ断熱
  ・ペレットストーブによる暖房
  ・アースチューブを使った換気
  ・エキスパンション界壁 
等々、見どころ満載です。
もちろん武部建設さんが組んだ道産無垢材の架構も見ものです。
興味のある方はぜひいらしてください。
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2012年03月16日

陸前高田の松材のその後

待ちに待った雪解けの頃となりました。今頃の雪道はザクザクという音がします。日中の陽射しでとけて、夜の冷え込みでまた凍りを繰り返し、粗めのシャーベットのような感じです。
被災した陸前高田の松材でフルートを作ってくださった方より、福島県相馬市での演奏会の模様をお知らせいただきました。
長く生きてきた樹木は、家になったり楽器になったり、わたしたちに力を与えてくれます。
ところで。木の成長のしかたをご存知でしょうか。木の先端が伸びてゆくとか、根元の部分は延びてゆくとか、想像できますが、木は全体で大きくなるんですね。
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イメージです
よく年輪を数えると樹齢がわかるといいますが、木の先端部分と根元の部分では年輪の数が違います。みなさんご存知ですよね。おほ。

2011年12月19日

下川町

♪もーみの木ー もーみの木ー♪クリスマスソングを歌いたくなる頃です。
札幌は連日冷え込みが厳しく、毎日が真冬日、事務所にいたY端建築士と「寒いですね」「寒いですね」を繰り返していましたが、そんな札幌よりも冷え込んでいる町はたくさんあるようです。ナラのフローリングを下川町から運んでくださった運転手さんによると、下川町の朝はマイナス20℃だと!(あまり経験ちたくないでつね。考えただけで口が凍ってきます。)そんな冷え込みの厳しい下川町は林業の町でもあり、森林組合の関係者の方々はさまざまな「森商品」を開発していらっしゃいます。
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『しらかば芳香蒸留水』とても「新鮮なしらかばの枝葉、樹皮を水蒸気で蒸留してつくりました」自然の良い香りがします。この他にも『もみの木の精油』もおすすめです。
FUPUNOMORI
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2009年に下川町のご近所愛別町で新月の伐採をしたときの写真をみつけてきました。今年はもっと雪が多いかもしれません。
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この季節になるといつもお世話になる龍角散。息を吸い込みながら口に含み、さらに電話に出ると、とても面白いことになります。

2011年06月28日

やさしい自然派住宅

『やさしい自然派住宅』という本をみつけた。
著者に見覚えが・・・おぉ!わが社の代表では?
としらじらしいことを記してしまいましたこと、笑って許してください。
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「自然素材を厳選していけば、木と土と紙にいき着く。それらを使って家を建て、庭では有機栽培で野菜を作る。暖房はまきストーブ。揺らめく炎が身も心も温める—。そんなあこがれのエコ暮らしがここにある。」と帯にあります。
やさしい自然派住宅  北海道新聞社より定価1600円+税

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2011年03月29日

「農を楽しむ」西條さんの菜園便り22

北海道新聞 朝刊連載 平成23年3月10日掲載 
「冬でも堆肥づくり」  ミミズコンポストの話
僕は冬の間でも、春からのシーズンに備え、せっせと自宅で堆肥づくりを進めています。 僕が使っている堆肥ボックスは、再生プラスチックで出来ているオーストラリア製のミミズコンポストです。使い始めて、ようやく2年目の冬を越しました。
コンポストで使うミミズは、畑の土から出てくる大きなフトミミズではありません。釣り餌として売られているシマミミズで、畑の堆肥や生ゴミの中でもよく見かけます。フトミミズは縦の動きで土を深く起こし、シマミミズは横の動きで土を柔らかくすると言われているのですが、有機物を分解し、栄養素の高い土を作ってくれるのは、シマミミズの方です。
僕のコンポストは、大きな4段の重箱のようになっていて、一番下段の受け皿には水抜き口が付いています。生ゴミ用のバケツコンポストと同じ理屈ですが、ミミズのオシッコと水分が貯まった、すなわち液体肥料を取り出すためのものです。正確に量ったわけではありませんが、ひとシーズンで2リットルのペットボトル10本以上は取り出すことが出来ました。この液肥は2~3倍に薄めて、週に1回ほどの割合で使います。
残りの3段のお重の底は網状になっていて、ミミズが上下に移動できるようになっています。最初は2段から始め、徐々にお重をかさねていきます。1番上の段が食堂ならば、2段目が居間、3段目は寝室・・・と言ったところでしょうか。コンポストの中には、ミミズの床として、水に浸したヤシガラ繊維やピートモスを基材として敷き込みます。
この一番上の段に、茶葉やコーヒー殻・野菜、果物の屑などを混ぜ込みます。
ある程度分解が進んで量が増えてきたら、一番下の段から、出来上がっているミミズ堆肥を取り出します。 出来上がったミミズ堆肥は乾燥させ、ふるいにかけて保存しています。サラサラになった堆肥は扱いやすく、ミネラル分がとても豊富で、苗作りやプランター栽培などにも重宝しています。取り出して空いたお重は、また上段に乗せて、繰り返し続けます。
ミミズが作る堆肥と液肥は、臭いが気にならず、室内でも使うことが出来る、貴重な有機肥料です。自宅の居間でこれから始まる苗作りには、欠かせません。
ミミズコンポストは、理屈が分かれば自作も可能です。また様々なコンポストのスタイルがあると思いますが、自宅から出るゴミを土に還すシステムを取り入れることは、循環を感じる暮らしにつながり、とても大切なことだと思います。これも有機菜園あってのことですが、家の横に小さな畑があることで、コンポストを取りいれた野菜作りの楽しみが増えると思います。
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冬季間は事務所の入り口横に置かれているミミズコンポスト。春日なると外に出します。
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野菜、果物。などのくずを混ぜた最上段のコンポスト
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3段目のきれいに分解された堆肥とミミズ

2011年02月24日

『農を楽しむ』西條さんの菜園便り 21

北海道新聞 朝刊連載  平成23年2月24日掲載
畑の仲間たち 
先週は、仕事で東京方面へ行っていました。都会の真ん中で、梅が花を咲かせているのを
見かけたり、冬野菜がまだ残っている小さな畑を電車越しに見つけたり、一足早く、春の
気配を感じることが出来ました。
僕が菜園生活を始めて、今シーズンで早5年目になります。そもそも、菜園生活を始める
きっかけになったのは、いくつかの偶然が重なったことです。1つは、僕の娘が小さい頃、
アトピー性皮膚炎で通っていたお医者さんH先生と知り合ったことです。
H先生はアレルギーの専門医ですが、自身が過敏症のため、自邸の建築では素材選びに
苦労された経験のあるお医者さんでした。 『健全な体は、食べ物にも影響される』との
考えから、有機栽培の野菜作りを続けていました。
そしてもう1人は、農業の専門誌を出版する会社に勤めるTさんです。こちらは、札幌市が
毎年募集している農業塾を卒業して、将来就農を夢見ながら、最近流行の半農半Xを実践
するサラリーマンです。 有機野菜のようなピュアな家を建てたくて、  僕の会社を訪
ねてきました。田舎にある、古い農家のようなたたずまいの家を建てたのは、5年前です。
そしてこの二人が通う畑はご存知、札幌東区の『丘珠有機農園ヒバリーヒルズ』です。
ここは我が家から、車で5分ほどの距離にある畑で、農薬と化学肥料を使わない有機農業
の専用農園です。 この2人の誘いを受けたことがきっかけで、菜園生活を始めることに
なりました。当時の僕は、パーマカルチャーという、オーストラリア発祥の永続的暮らしの
ためのデザイン概論に凝っていて、このシステムに欠かせない、農業のテクニックを実践で
きないかと考えていた時でもありました。教本を片手に、失敗しながらも、めげずに何とか
やっています。
うかうかしている間に、まもなく苗作りが始まりますね。
最近は、札幌市内にも市民農園が増えていますが、有機農業専用の農園の話はあまり聞きま
せんが、本州では、有機専用の市民農園が大人気のようです。
僕の家づくりやヒバリーヒルズの仲間達との農的暮らしなどについて、3月5日(土)
北海道海 クリスチャンセンターで開く菜園生活講座『オーガニックカレッジ2011』で
お話します。
(お問い合わせは先・ビオプラス西條デザイン TEL011-774-8599)
安心して野菜作りが出来る環境を求めている人は、大勢いると思います。今年は菜園ブームに
更に拍車がかかることでしょう。有機栽培専用の市民農園が増えることを期待しています。
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渋い道南杉の下見張りのTさん宅。
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昨年春、会費で購入した中古の耕耘機の試運転風景。
●3月5日(土)菜園生活『オーガニックカレッジ2011』はホムページでご案内しています。 
 saijo.e-house.or.jp 又は オーガニックカレッジ2011で検索してください。

2011年02月19日

『農を楽しむ』西條さんの菜園便り20

北海道新聞 朝刊連載 平成23年2月10日掲載
『冬の畑・プランター栽培編』
今年のように、毎日の雪ハネ作業が続くと、ますます春が待ち遠しくなります。
僕は、昨年小さなプランターを買い込んで、初めて室内栽培に挑戦してみました。
我が家の、冬の室内の温度は、23度前後で安定していて、最低でも10度ほどです。
これはいけるのでは・・・とちょっと甘い考えで、早速用意を始めました。
角型プランター以外に、スチール製の網棚と、培養土、ゴロ土を買い、種は、昨年の
残りを使います。12月中旬、 サラダミックス・レタス・シュンギク・コマツナ・
ラディッシュなどを種まきしました。ちょうどスプラウト栽培を始めた頃だったので、
一緒にセッセと水やりをしました。ところが、思いとは裏腹に、プランターの野菜は
ヒョロヒョロと、スプラウトの様になってしまいました。どうやら水のやりすぎだっ
たようです。仕方なく、早々にあきらめて、スプラウトとして食べてしまいました。
そして、もう少し乾燥気味で育てなければと、再チャレンジしたのは、大掃除の役目
を終えた、大晦日の夕方です。まさか、大晦日に種まきをするとは、思ってもいませ
んでした。 菜園ノートで、月と種まきの関係を見てみると、まもなく新月が近づき、
種まきには不向きとのこと。思わず舌打ちをし、『人生上手くいかないなー』などと、
大げさなことを考えながらも、2010年最後の種まきをしました。
それから1か月以上が経過しています。実は2度目の種まきに備えて、植物栽培用の
蛍光灯を用意しました。「冬の野菜は石油で出来ている…」なんて、偉そうな事を言
っていたはずなのに…。  自称エコファーマー失格ですね。
どうやら、冬の室内栽培での大きな問題は、太陽光が足りないことのようなのです。
野菜を栽培するための日射時間は、最低6時間と聞いたことがあります。1月の札幌
の天気は、最悪でした。適当な室温が保たれていても、やはり雪の日が多いと、太陽
光が不足し、生育がうまくいかないようです。冬とはいえ、明るい窓辺で、お日様を
いっぱい浴びせられるよう、工夫が必要かもしれませんね。
僕は、コンセントタイプのタイマーをセットして、毎日10時間、蛍光灯の光を当て
ながら栽培していますが、それでもなかなか思うように成長していません。土寄せと
間引きをして、追肥をし、様子を見ることにしましょう。さて、無事に収穫できるま
で成長するのか。 冬の我が家の畑です。
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窓際にキャスターをつけたスチール棚を組み立てて9種類の野菜を栽培中。種まきから40日経過。
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右からミズナ・シュンギク・ラディッシュ それぞれの棚の下に植物栽培用の蛍光灯を設置。

2011年01月28日

『農を楽しむ』西條さんの菜園便り 19

北海道新聞 朝刊連載 平成23年 1月27日掲載
『月と畑』
僕が丘珠有機農園の仲間入りをする以前の話ですが、家や家具を作る良い木材は、山から木を収穫する時期によって決まる、という話をTVで見ました。
「新月の木」を初めて知った時です。その数年後、偶然その話の舞台となったオーストリアの山奥にある製材工場、トーマ社を訪ねる機会に巡り合い、さらに月と植物との関係に興味を持つことになりました。
簡単に説明すると、冬の新月の間に山から切り出した木材はカビない、狂わない、長持ちする、虫に食われないなど、質の良い木材になると言う話なのです。科学的根拠はないらしいですが、建築デザインの仕事をする僕にとっては、とても興味のある話でした。
月齢の月の満ち欠けに応じて、海面の潮の大きな満ち引きの関係と同じように、土中の水分と養分も、地表に向かって上下します。当然土に根を張る植物は、この影響を受け、約29,5日周期で水分と養分を吸収しているのです。 新月の頃は、土中の水分が下がる時期で、この時期に伐採した木材は水分が少なく、虫食いやカビの原因になる養分も少ないと言われています。信じがたい話ではありますが、日本の古い言い伝えでも、木には切旬があると言われているようですし、中南米の農民の間でも、月と植物の関係は言い伝えられていたようです。同じ理由で、畑の野菜達も月の影響を受けていることになります。
そんなわけで、僕が菜園生活を楽しむことになった最初のシーズン、作付けプランを書き込むために用意した手帳のカレンダー欄に、月の満ち欠けを書き込みました。
満月の頃は水分・養分が上昇するので、数日前に種まきをすると、発芽や成長が良いらしい。逆に新月の頃の種まきは良くないが、種を採取するのには適している。
葉菜や根菜でも収穫適期は違っているし、厳密に言うと、食べるために収穫する時期と、
保存のために収穫する時期は違うとか…ずいぶん面白いことが他にもたくさんあることを知りました。そんなことを書き込んだカレンダーは、複雑でぱっと見て分かりづらく、毎年書き込むのは大変…。 そんな思いで僕が製作した菜園カレンダーとノートには、月と菜園作業の関係を分かりやすくまとめてあります。
ただ実践してみると、早朝と週末頼みの家庭菜園では、お天気の影響や他の予定で、なかなか暦通りには作業は進みません。でも僕が言えることは、この年になって、夜、月をながめるのがとても楽しくなったこと。そして畑作業をする時に、その日のお月さんを恨めしく思う日もあること…。
月と菜園の関係が分かると、菜園生活がまた楽しいものになりますよ。

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菜園カレンダーは月齢にあわせた畑作業を分かりやすくまとめました。
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集めた木は集積場で切りそろえ、天然乾燥のため貯木場へ移動します。

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2月の新月に伐採したトドマツの木。幹を残し春まで
葉枯し乾燥させ雪解け前の早春に枝を払い集材しました。