春の香り
先日仕事の打ち合わせで士別の農家さんを尋ねました。
帰りにハウスをのぞくと育苗中のトマトがずらり。
さすがによく育っています。僕はつい数日前にトマトの種を
育苗トレイにまいたばかりなのに・・・。ハウスの片隅には、
自給用の葉物野菜はスクスク育っていて食べ頃、思わず「春だー」
と叫んでしましました。もちろんお土産に野菜をいただきました。
ありがとうございましたー。
ゴールデンウイークに突入も、まだまだ寒い北海道であります。
春を実感
翌日、伏古に建つモデルハウスの木塀の修理に出掛けたついでに
パーマカルチャーガーデンに植えていた「チャイブ」を収穫。
と言ってもすぐに食べる訳ではなく、他の畑にコンパニオンプランツ
として移植します。毎年増え続けるのですごい量になります。
別名「西洋ニラ」「エゾネギ」ともいえわれる小ネギの一種です。
紫色でボンボリのような花も楽しめ、洋食・和食どちらにも使える。
畑ではナス科やウリ科の野菜との相性が抜群で使いごたえがあります。
畑の畝や、レイズドベッドのアウトラインに沿って植えていて、
越冬し春一番に顔を出すので、僕にとっては、春真っ先に手をかける
かわいい奴なのです! 春が来たなーと実感するひと時でした。
2013年04月25日
春が来たー!
2013年04月25日
コンクリートブロック住宅をリモデルします。
北海道型リモデル住宅プロジェクト その5
1階の梁と柱が組み終わると、2階の床下地を流します。
足場用にコンパネを敷き、ジャッキを使いながら2階の梁と
柱の入れ替えをします。
トラスもはずして梁補強し、スッキリ吹き抜け空間を実現。
1階の天井仕上げと床下地を兼ねた木毛セメント板。
蓄熱と防震のためにチョイスした素材を敷き込みます。
昨年建てたストローベイルを使ったカフェ「幸来」の
天井にも使いました。店舗のデザインでは何度か使って
いた懐かしい素材です。
木毛セメント板はスライスした地域木材の皮をセメント
で固めたモノで密度の高いタイプと隙間の大きな低密度
(普通)タイプがある。今回は予算とスケジュールの関係
から後者を選択しました。厚みは20ミリ、もっと厚ければ
さらに効果は増すことになります。
新築と同様に下地に合板(接着剤)は使わないようにします。
2013年04月17日
コンクリートブロック住宅をリモデルします
北海道型リモデルプロジェクト その4
たっぷり積もった雪も解けいよいよ大工さんの出番です。
柱と梁も全て入れ替えることになり、ビデ足場を組み立て
借り柱で支えながら古い梁と柱を取り除き作業を進めます。
古い土台はいたんではいなかったのですが、クレオソートが
たっぷり塗られていたので、即退場してもらいました。
そのまま残すと、住人に健康被害が及ぶ可能性があるからです。
コンクリートブロックの壁とまだトラスが残る天井の吹き抜け空間
はスタジオの中にいるようで、ニューススタジオのセットでも組み
立てている気分になります。昔店舗デザインで内装工事していた頃を
思い出します。 現場で刻み加工しながら作業は進んで行きます。
まず、新しい土台の上に、新しい柱と梁を組み始めました。
2013年04月14日
コンクリートブロック住宅をリモデルします
北海道型リモデルプロジェクト その3
室内の解体工事の様子です。2階の天井・集合煙突のブロック
を壊しています。 屋根を支えるトラス調の支えが見えます。
外壁廻りに貼られていたアルミの複合材は50年前の断熱と防湿
シートだったのかな?厚2センチほどのグラスウールが屋根裏に
敷かれていました。毛布みたいなものですね。(笑)
壊し始めると、主要な柱をのぞいて、階段やユニットバス
床や天井も全て撤去することになりました。
外壁のコンクリートブロックを蓄熱体として生かすために、
全てむき出し、スケルトンにします。
床梁と主要な柱を残した状態で、床下の土を取り出し、
砕石で地ならしした後、防湿シートを敷き込みます。
基礎とアンカープラグでつなぐ鉄金を30センチ間隔
で組んだ後、土間コンクリートを10センチ厚打ちました。
基礎の補強と床下の蓄熱・湿度調整のためです。
2013年04月10日
苫小牧の家 4
苫小牧の家の最終回です。
完成間際の内外観写真をお見せします。
外観と玄関内部の写真です。
外装は1階の南面が道南杉の下見板張り、その他の面はガルバリウム鋼板の
リブ加工張りです。外構の整備前の写真でしたね。
日当たりの一番良い玄関の庇の上に、物干し台が乗っています。
内部で特徴的なのは、シューズクロ-ク兼家族用玄関が隣接していることです。
これがシユーズクロークの収納棚です。結構な収納量があります。
リビングよりキッチンを見た面と、その見返しです。
1階の床は主にハルニレのフローリングで、壁はホタテ漆喰塗りです。
天井は2階床のカラ松フローリングを表しています。
見えている流し台はキッチンはホーロー製のシステムキッチンです。
リビングの南面の大きな開口部側の床に木製のガラリを設けています。
この様なガラリを数箇所もうけて、床下空間の換気をおこなっています。
階段で2階へ上って来ました。
2階は個室が3部屋、クロークと書斎があります。
個室の間は襖で仕切っているので、開放すると広いワンルームになります。
襖を閉めても小屋梁の上部がつながっているので、換気し易い構造になっています。
書斎の写真です。
タタミ3帖間で掘りコタツ式の文机があります。
下の写真は書斎と階段ホールをつなぐ小窓です。
書斎から下階の雰囲気を感じ取る工夫ですが
懐かしい模様の型ガラスが入っています。
最後の写真はオーナーの旧宅から移設した木枠の写真です。
子供の身長の記録などが書かれているので
旧宅の解体時に取外して保管していたのを
記念に水廻りの扉の横に取り付けました。
冬の工事で大変でしたが、手仕事が多い
気持ちのこもった良い家になったと思います。
オーナーをはじめ建設関係者の皆さま、ご苦労様でした。 (田)