ブログ|札幌市の注文住宅や新築一戸建住宅の見学会やエコなイベント情報

2012年08月24日

拓北の家 その5

今回は外壁の板張りと内部造作の模様をお伝えします。
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外壁はカラ松材の18ミリの板を木酢液に浸け込んだ材料を張ります。
1~2ミリほど内部に木酢液が浸透していて、一応メンテナンスフリーを
うたっている材料です。これから梱包を解いて張っていきます。
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外壁の出隅部分とサッシ廻りの様子です。板の張り方は縦羽目の
目板張りにします。カラ松は耐久がある割りにネジレなど材の狂
いが大きいので、目板張りか大和張りにするケースが多いです。
縦のジョイントは小口を斜にカットして水が逃げるようにしてい
ます。止めつけるステンレス釘で、防風シートを破かないように
下地の胴縁は24ミリ厚でタテヨコに2重しています。
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撮影時期はちょうどお盆休みの前でしたが、
札幌はその頃、比較的天気に恵まれていました。
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わが社の若手のY端君が、カラ松のフローリングを塗装しています。140ミリ
巾で12尺で30ミリの厚みがあります。1、2階あわせて150枚程使います。
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フローリング張りと階段加工の様子です。構造見学会を催すという
理由で階段をいち早く設置する事になりました。見学会は8月18日に
おこない、盛況?(来場者はお施主様を含め6名)のうちに終了しました。
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天井下地を組んでいる様子と内部下地がほぼ終了した
2階の様子です。背割りした大黒柱が見えます。
今回はセルローズファイバー充填の屋根断熱方式
なので、天井下地を先行して組んでいきました。
次回は断熱・気密工事の模様をお伝えします。

2012年08月07日

拓北の家 その4

今回は屋根の造作と外壁下地の造作です。
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屋根に突き出る煙突の骨組みが見えています。
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軒天は薄いスレート系の板ではなく、表しの野地板として椴松の
無垢板を使用します。外壁の内側は12mmの野地板で、上部に防露材
として断熱材を貼ります。ちょうどその張り分けが見えています。
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破風板を取り付けた様子です。板金でカバーをしないので、耐久性を
考慮して唐松の無垢材にしています。あとで自然塗料で塗装します。
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玄関ポーチの下屋を組んでいるところです。外部の梁はやはり
耐久性を考え唐松にしています。柱も唐松にしたいところですが、
ねじれるケースが多いので今回は椴松です。
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防水紙を貼ったあとに、屋根の板金を貼っていきます。
今回は煙突の立上り部の下方に水みちをわざと作り、
漏水時の対策にしています。
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こうして屋根が張りあがりました。
上の写真は下屋の板金加工の様子です。
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付加断熱分の外壁の下地を組んでいるところです。105mmの
軸間に100mmの付加断熱を施すので、トータル205mmの
セルローズファイバーを充填します。
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木下地のあとは面材として三菱マテリアルのモイスを張ります。
防火性能がよく、廃棄時は土に返るという優れものです。
北海道で使用しているのはウチを含めて2件のみとか。
モイスの上に防水紙としてタイベックシートのハードタイプを
張っています。梁の廻りを気密テープでテーピングしています。
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その後はサッシの取付となります。木製サッシとしたいところ
ですが、今回は費用対効果を考えて樹脂サッシです。しかも
トリプルLOW-Eガラス入りのサッシです。北海道では樹脂サッシ
は一般的です。ちなみに樹脂はアルミの1/1000の熱伝導率です。
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基礎の水切りと胴縁下地の間に防虫網を取り付けています。
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換気設備用のスリーブに、気密と防水のためのゴム製のカバーを
つけています。やはりテーピングが大事になります。
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というわけで、ここまでに約20日程かかりました。
次回は外壁の板張りと内部造作です。   (田)

2012年08月02日

エコ旅どうでしょう! ENGLAND編 25

英国でエコ旅 その25
環境教育施設 エコテックプロジェクト

●エコテックセンター.jpg
2001年前に尋ねた、イギリス ノーリッジ近郊に
環境教育施設 エコテックセンターがありました。
360度展望可能な空中デッキが売り物の風車は、風車の
支柱の中を回るらせん階段を登るタービンツアーが売りでした。
展望室のガラス越しに目の前をブンブン回る大きな羽は圧巻です。
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センター施設は当時イギリス最大の木造建築物で大きなガラス貼り
のパッシブソーラーデザイン。 室内展示室・会議室・オフィイス
エコレストラン・ショップ・シアターなどがあり、学校・企業・個人
のために作られた、様々な環境教育プログラムが用意されています。 
また周辺地域から集められてくる、木チップを燃料にしたバイオマス
ボイラーでつくる温水利用の床暖房システムが特徴になっています。
エコテック室内3.bmp
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屋外展示は有機ガーデン・在来種の植物展示・ゴミ処理とコンポスト
トレイル・ストローベイルハウス・柳の木の遊具などで構成されてる。
NPOとボランティアにより運営されていて、施設周辺に企業を誘致し、
地域の雇用と活性化に貢献する。エコテックセンターはもうひとつの役割
をはたしながら、環境のことを考えることの出来るすばらしい施設でした。
エコテックーガーデン.jpg エコテックーコンポスト.jpg 
エコテックーストローベイル1.jpg エコテックセンター柳野小屋.jpg
さて、ちまたではロンドンオリンピックに夢中ですね。
英国エコ旅はどうやらネタ切れ模様、過去にさかのぼり、
日本各地やヨーロッパのエコ旅を思い出してみようかな?
エコ旅どうでしょうは、エコ空間デザイナー 西條正幸がお伝えしています。