2011年09月16日 追加記事

へぇー。

現在のところ、仕事というもののほとんどは、机に座り、もくもくと図面を書くことだったりします。手の動きについては現役の頃よりは、はるかに鈍くなります、しかし、「こんな感じ?」という経験値的なものはあるもので・・・ま、救われます。「こんな感じ?」の後に担当者の意図を確認すると、「へぇー。そうくる?」ということも良くあります。
「へぇー。そうなんですか」ということが、昨日のメールマガジンにありましたので、転載させていただきますね。
ドジョウというのは、姿も味も似ているのでウナギに近いと思われたり、ひ
げがあるのでナマズの仲間とも思われていますが、構造上では最も近いのがコ
イ科の魚なのだそうです。化石の世界では、約7千年前の新生代第三紀の地層
からドジョウの化石が発見されているといいますから古代魚なのです。
棘なしと棘ありのドジョウがいて、日本に存在する棘なしは、マドジョウ、
フクドジョウ、ホトケドジョウ、エゾホトケ。棘ありは、アユモドキ、アジメ
ドジョウ、スジシマドジョウ、タイリクシマドジョウ、シマドジョウがいます。
中でもスタンダードな日本のドジョウはマドジョウです。冬は泥土中に深くも
ぐって冬眠しています。泥土に多少の湿気があれば、十分に生き続け、卵も通
常は水草の根茎に産みつけられますが、底土に落ちても泥を被ったままふ化す
る粘り強さをもっています。
気圧の関係などにより、水中の酸素が不足すると、上下運動を盛んに行い、踊
りながら水面まであがって口から空気を吸い込み、消化管にためこんで毛細血
管から体内に酸素を送り、二酸化炭素(屁)を肛門から出す、いわゆる腸呼吸を
しているのが他にはない特徴です。コイや金魚も同様に水面で口をパクパクさ
せることがありますが、腸呼吸ではないので、かなり危険な状態であることか
ら見ても、ドジョウは息の長い、また生命力の強い生物といえるでしょう。
ドジョウは柳川鍋や蒲焼など食用としても馴染みがありますが、生命力がある
だけあって数々の薬効があります。夏の悪疫を予防、冬には血行をよくするの
で風邪をひかなくなります。「和漢三才図会」によると、胃潰瘍を治し、胃腸
内のはれ、ただれ、痛みをとったり、貧血症、虚弱体質にもよいとされていま
す。リューマチや神経痛には、痛むところにドジョウを割いて皮を貼り付ける
とよいとか。多汗症、寝汗にも有効。うなぎ同様に精力増進があるなど、ちょ
っとドジョウを見直してみる価値が大ありです。
さらには、神秘的な一面もあり、アルビノ(色素が少ない)の一種は神聖化され、
北海道などでは神の使いと珍重されました。三重県阿山郡伊賀町の限られた地
域には神代ドジョウというのがいて、通常よりも大形で体の割に頭が小さく、
顔つきがものすごいので一見するとドジョウではない魚と思われるものがいま
す。かつて地元では、これを神の使者と信じ、捕獲を一切禁じて、このドジョ
ウを丁重に扱って、十七日間祈願したのだそうです。
昔から貴重な蛋白補給源であったドジョウも、最近では農薬の影響から数が少
なくなってきているというのが実情ですが、相田みつを氏の「どじょうがさ金
魚のまねすることねんだよなあ」の言葉通り、真似などしなくてもドジョウは
ドジョウで素晴らしい。あ~ら、エッサッサ~♪

☆Club Monterey マガジン『My Monterey』 Vol.184より抜粋させていただきました。
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葉の先のほうが一部色づいているのをご確認できますでしょうか?これがどんどん変化してゆくのですよ。そうして・・・
今朝のラジオでは「・・・黒岳では今週末にも初冠雪があるかもしれません」と言っていました。