2011年09月09日 追加記事

ナラ

昨日の午後のお茶の頃。K林さんが「A田さんが一人で材料を倉庫にいれていますよ。みんな帰ってきてから一緒にやったらいいのに」と。その材料とはナラのフローリング材。そして、その量はたくさん。夕方、事務所内では「・・・フローリング、誰が倉庫に入れてくれたの?」「・・・?僕じゃないです」「・・・たぶんA田さんだと思いますよ」「え、Aちゃん一回帰ってきたの?」というような会話が続いた。誰にも何も言わずに、今しなければいけない行動をする人ですね。A田さん。その点において一番協力的ではない「わたし」です。ほ、ほ、ほ。
現在のところ、フローリングに使う材料はナラ15mmが圧倒的に多いようです。下地には松板の18mmです。2階床現しの天井になる場合は、根太なしでカラマツ30mm一枚仕上げだそうです。ちなみに、前職では杉の40mmを根太なしで使うことが多くなっていました。杉の30mmの場合は根太を入れていたので、現場の手間の様子で根太なし40mmがコストパフォーマンス良しという判断です。その土地、その職人の状況により「場合」は変化するようです。
110909_1022~01.jpg
ナラフローリングの山
110909_1025~02.jpg
素地
110909_1026~01.jpg
アンティークチーク色<リボス社・カルデット>
110909_1026~02.jpg
チーク色<リボス社・カルデット>
塗装仕上げします。面積の広い床は微妙な違いで、印象は大きく違う場合もあります。このあたりはファッション感覚と同じです。ちなみに、前職ではミツロウワックス仕上げで木地の色そのままでした。今日は「場合の違い」についてでした。
——- ——— ———-
110909_0751~02.jpg
帰宅後は工事状況をチェックしてしまう。天井ボード張替え完了。家具の向きが違ったり、断熱材がちょっと落ちていたり、出したものがテーブルの上に放置だったり完了後の状況を見て、ほっとする。これが完璧に元のままだった場合は緊張してしまいます。今日この部屋に入った職人はきっと「普通」の人だろうと感じました。自分の最も大切な仕事以外は「気が抜けている」ことで安心しました。今朝は内装職人の方と入れ違いになり「おはようございます!」とだけご挨拶。それだけで、安心です。良かった。