2011年08月17日 追加記事

書かなければならないこと

夏休み明けのこの2日間、このブログに記すべきことはあるけでども、見えないことをにおわすようにも書けないものです。8月11日の記事にもあるように、わたし共では「高田松原の松でつくるプロジェクト」ということで、多くの皆様にもご案内をさせていただきました。そして、多くの方がご存知のように、この度の京都・五山の送り火用の薪に使われるはずだった、高田の被災した松の皮より放射性物質が検出されたことにより、最終的にはこの薪は使われることはありませんでした。この経緯については、多くのニュース記事にもあるので、ここで記すまでもないことだと思います。わたし共で使うはずだった松は、この送り火用の薪の松と、同じ場所にあった松であり、同じように皮から放射性物質が検出される可能性はあるということになります。今、どのような対応が求められるかを、川下のほうから考えています。ご検討いただいたお客様、ご期待してくださったお客様へ、ひとつの不安を与えてしまったことをお詫びしなければなりません。そして、同時にその材料のひとつひとつが安心できるものであることを、確認する作業を行わなければなりません。検査機関に相談したところ、その検査方法についての条件等をわかりやすく具体的に教えて頂き、わたし共でその木材についての検査を出来ることを知りました。
「どちらに提出しますか?」と問われ「提出先はございません。自分たちで作るものの安全を確認したいんです」という会話があり、なんとも言えない気分になったことを記させてください。
さらに。この材料を提供してくださる、現地の木材屋さんがいらっしゃいます。今日現在も、その対応について検討されています。
このように、その先はどんどん広がります。
どちらにしましても、今後の進展について、個別にも、このブログでもお伝えしてゆきます。
お客様と生産者と直接関れる方法で仕事が出来ることを、幸いに感じるこの頃です。
つくづく。
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この度の原発事故による影響は具体的な汚染のみならず、想像を絶する数の人の心を傷つけたり、人間関係を崩壊させるほどの影響もあるのだと、わが身にちょっとだけ降りかかり実感するのでした。でも、その中でも、新たな希望を見出せることも起きていることも現実だと思います。方法はある。そう感じています・・・と書くと、個人的なお手紙のようになってしまいましたね。
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