ブログ|札幌市の注文住宅や新築一戸建住宅の見学会やエコなイベント情報

2013年11月15日

北海道版エコアパートに住もう⑥

去る11月4日にエコアパートの上棟式が行われました。
雨も予報されましたが、幸いにも天気に恵まれ、
ときどきお日さまも顔を出すような空模様でした。
IMG_3003.JPG
IMG_4541.JPG
当別神社の神主さんを先頭(?)に大澤ファミリー、
設計者、施工者と勢ぞろいです。
このブログで度々紹介しているオーナーの大澤さんと大工の棟梁の大澤君は
同じ苗字なのですが、それもそのはずで実は親子でしてた。
父親の希望を息子が形にするという、何か羨ましい図式になっています。
IMG_4542.JPG
それでもって、親子そろっての槌打ちの儀です。
最後に組み残した梁を(実は母屋ですが)2人でたたき込んでいます。
IMG_3027.JPG
建て方に参加している大工さんの集合写真です。
大工さん達の気持としては、とりあえず一安心というところでしょうか。
これから冬に向かって大変ですが、頑張りましょう。
IMG_3045.JPG
IMG_3050.JPG
今回の上棟式は、餅まきの変わりに餅つきをしよう、いうことで
大工さん達がついた餅をお汁粉にして、近隣の方にをふるまいました。
地域のコミニュニケーションが残っているっていいですね。
札幌の新興住宅地ではなかなか。
IMG_3072.JPG
その後、大澤さんが直会をひらいてくれました。短い時間でしたが、
設備屋さん達も交えて和気あいあいと楽しい時間を過ごせました。
大澤さん、あらためて御馳走様でした。
それではまた。     (田)

2013年11月05日

北海道版エコアパートに住もう⑤

架構の刻みと同時に、見え掛かりの部分の木部の塗装を
おこないました。
IMG_2702.JPG
オーナーの大澤さんが30ミリ厚の野地板の塗装をしています。
私も少々手伝いました。
IMG_2704.JPG
その時に活躍したのが武部建設特製のカーペット刷毛です。
これは広い面積を塗るのに大変便利!。
IMG_2775.JPG
IMG_2778.JPG
足場も掛かり、いよいよ土台敷きです。当日はあいにくの雨模様でした。
IMG_2833.JPG
IMG_2854.JPG
土台設置完了時の現場全景です。
前述のとおり、土台は西條デザインお得意のクリにしてもらいました。
扱いが難しかったでしょうが、良く対応してくれました。
下の写真は土台の仕口で小根ほぞ差しという仕口です。楔を打って留め付けます。
北海道の大工集団でここまでこだわる所がどれだけあるか・・・・。
IMG_2871.JPG
IMG_2902.JPG
IMG_2936.JPG
一階も組みあがり、2階にかかっています。
小屋掛けからクレーン車で梁を上げました。
下では別の大工さんが金輪継ぎで桁をつないで上にあげる準備をしています。
IMG_2903.JPG
桁が2重になっていますが、これが今回の目玉の一つである、
構造的に干渉しない界壁のための架構です。
長屋や共同住宅の永遠の課題として音の問題があります。
この仕様でどこまで解消できるか・・・・。
IMG_2972.JPG
IMG_2955.JPG
南側の持ち出し梁の様子です。母屋を渡りで掛けています。
木架構の片持ち梁は見ていて格好が良いですね。
だいたい組みあがりました。ここまで金物締めを含めて約5日かかっています。
IMG_2981.JPG
杵と臼ですが、一体これは?。
続きは次回のお楽しみ。    (田)

2013年10月25日

北海道版エコアパートに住もう④

だんだん日も短くなり、いつ初雪かという季節になってきました。
エコアパートの基礎もいよいよ佳境です。
IMG_2470.JPG
IMG_2456.JPG
今回も換気装置の給気にアースチューブを設置します。
150φのVU管を30mの長さで2本埋めます。
この敷地の土壌自体が、粘土質で水捌けが悪いので
アースチューブの埋め戻しを砂利で行い
基礎の暗渠も兼ねるように考えています。
IMG_2773.JPG
埋め戻しと土間コン打ちも終わり、基礎ができあがりました。
では木工事のほうは・・・。
IMG_2410.JPG
IMG_2397.JPG
武部さんの三笠事務所におじゃましました。
ここで木加工の刻みが行われています。
カラマツ材の梁を水分計で検品しました。
一応、構造材は15パセーントの含水率を目安にします。
IMG_2403.JPG
IMG_2714.JPG
大澤棟梁が墨み付けをしています。今回架構で使う樹種は4種類です。
土台にナラ、柱・梁にエゾ、トド、カラマツで、
すべて北海道産で無垢材です。
もちろん野地板や下地、仕上げ材に至るまで無合板で組み上げます。
下の写真は、若手が角ノミでホゾ穴を開けているところです。
IMG_2725.JPG
大工さんの奥にある大梁は、屋根にかかる15尺のカラマツの梁です。
2か月ほど前から発注していました。
それにしてもデカイです。
この梁が4本で、屋根のほぼ3割の荷重を負担します。
積雪量は2メートルに設定しています。
IMG_2747.JPG
IMG_2716.JPG
IMG_2720.JPG
刻みも進み、加工材がどんどん出来てきます。
下の写真は柱の束の小口です。長ほぞの込栓の穴が見えます。
IMG_2766.JPG
棟梁が現場で土台敷きの準備をしています。
もうじき建て方が始まります。
まだ雪は降らないで、と思いながら
天気予報を気にするこの頃です。
ではまた次回。     (田)

2013年10月03日

北海道版エコアパートに住もう③

前回から間があきましたが、まずはガレージ工事の続きから・・・・。
IMG_1634.JPG
基礎の土間コンの打設の様子です。
ある一定の面積を超えると防水性(防油性?)のある床にしなければならない、
という自治体の条例があるため、今回は土間コンクリートの仕様にしています。
IMG_1767.JPG
IMG_1812.JPG
ガレージの外観と内観です。
4台用のガレージを2棟建てました。
予算の関係で、折半屋根材を加工して外壁と屋根を一体化させた、
カスケードガレージにしています。
半仮設的で安価な印象があるカスケードですが、雪国の知恵を生かした技術
で作られる地場産業です。
このガレージは間口が10メートルを超えるということで、
現場加工で折り曲げてフレームを作り、クレーン車で吊り上げて設置しました。
その様子は大澤さんのブログで見る事が出来ます。
IMG_1916.JPG
IMG_1972.JPG
ガレージの工事も終わり、いよいよ本体の基礎工事にかかります。
8月半ばの良い日を選んで地鎮際が行われました。
IMG_1991.JPG
IMG_2035.JPG
やり方で基礎の位置だしをし、杭を打ち込むポイントをマークして行きます。
5メートルの長さのH型のコンクリート既製杭を114本打ちました。
IMG_2191.JPG
毎週火曜日の午前中に、大澤さんの自宅で工事関係者を集めた定例会議を行います。
この会議で建築、電気、設備の施工上の問題点をすり合わせていきます。
右端がオーナーの大澤さん、左端が現場監督の金子さんです。
IMG_2264.JPG
IMG_2273.JPG
工事も進み、基礎の配筋が完了しました。
下の写真は設備用スリーブの様子です。
ベースコンクリートを打ち終えた後に設置します。
100φを超えるスリーブには補強筋を入れました。
IMG_2345.JPG
IMG_2343.JPG
そして約一週間後、布コンクリートの打設です。
アパートとはいえ、温熱環境を万全にするため、基礎断熱の仕様にしています。
布の外側にB3タイプ、100ミリのFP板を打ち込みます。
一部打ち放し仕上げの部位もあるので慎重にコンクリートを充填していきます。
IMG_2406.JPG
基礎工事の工程も半ばを過ぎた頃、構造材の墨付けが始まりました。
写っているのは、このアパートを担当する大澤棟梁です。
から松材で柱を込栓で留めた模型を作ってくれました。
構造材の加工の様子は次回で。      (田)

2013年07月22日

北海道版エコアパートに住もう②

菜園付きエコアパート『かたくりの里 とうべつ』着工!
既存を含めたアパート群の名称もかたくりの里にきまり、
建築確認申請も無事降りて、いよいよ着工です。
その前にエコアパートの外観を・・・・。
エコAP外部イメージ.jpg
IMG_0595.JPG
IMG_0602.jpg
上のパースは今回建設する、菜園付きメゾネットタイプアパートの南側外観です。
左側の棟は2~3年後に2期工事として建設します。
模型写真を見ると、『かたくりの里』の全容が分かります。
3棟の既存アパートと2棟の新築ガレージ、そして前述のエコアパート2棟です。
建物で囲われている庭は、今回の目玉のメディカル・ハーブガーデンです。
IMG_1265.JPG
IMG_1343.JPG
まずはガレージの基礎工事からです。
ちょうど菜園部分に、既存の老朽化したガレージがあるので
それを撤去して先に車を移動させなければなりません。
今回は設計・監理のみの参加で、施工は他にお願いしています。
施工を担当するのは岩見沢の武部建設さんです。
武部さんは、北海道の開拓時代の古民家の解体・再生で名を馳せています。
IMG_1112.JPG
今回のプロジェクトには既存の蛍池の再生が含まれています。
監督の金子さんと助監督の佐藤君が、涸れた池の底のレベルを計っています。
IMG_1455.JPG
IMG_1458.JPG
ガレージ基礎の布コンクリート打説の様子です。
コンクリート打ち放しの部位もあり、気泡を抜くのに型枠を叩いています。
オーナーの大澤さんも型枠叩きに参加しています。
(下の写真の右側の方です。)
大澤さんは『かたくりの里 とうべつ』のホームページ上で
このプロジェクトの工事の進捗状況をブログで紹介しています。
興味のある方はそちらもご覧になってください。
それではまた次回に。  (田)

2013年05月27日

北海道版エコアパートに住もう ①


当別エコアパートプロジェクトが始まりました
当別エコアパート打ち合わせ (1).JPG
札幌のとなり町、当別町の中心地で、4世帯の
エコアパートの計画が進められています。
オーナーとの打ち合わせで最大の課題であった
予算調整も何とか乗り越えられそう。
僕たちは、建築設計と監理を担当しています。
今秋には着工し、来年春には入居が始められます。
東京のエコアパート「花園荘」と同じ長屋仕立ての
メゾネットタイプで、前庭には菜園スペースが設け
られています。
北海道の無垢の木と自然素材を生かした建築に、
ペレットストーブの暖房設備が備わった、冬も暖か
北海道版エコアパートが誕生します。
来春の完成まで進行状況は随時報告して行きたいと思います。