2010年12月27日 追加記事

北海道新聞連載⑰

北海道新聞連載記事です。
北海道新聞 平成22年12月23日生活面掲載
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「農を楽しむ」-西條さんの菜園便り ⑰「畑の記録」
今年1年間楽しんだ菜園生活を、振り返ってみました。
今年の最大のテーマは、様々なコンパニオンプランツ(共栄植物)を組み合わせた栽培法に挑戦することでした。植物を組み合わせることで、病気や虫の被害を防いだり、作物の生育や味が良くなったりするのかを、試しました。
肝心の作物の成果はというと、まずタマネギとカモミールの混植は、カモミールの成長が良過ぎて、タマネギが日陰になってしまい、生育不足で失敗。その代わりに、豊作のカモミールから、お茶用の花がたくさん収穫できました。
西洋ネギのチャイブを縁取りにして栽培したナスとピーマンは、今までにないくらい良く育ち、晩秋まで収穫を楽しみました。
また、トマトの味が変わるのか、ネギとトマトの混植対ハーブとトマトの混植の味比べは、残念ながらどちらもあまり違いは感じられませんでしたが、大きな問題もなく収穫できたことが何よりでした。
他にもいろいろ試し、混植による効果を期待したのですが、そう簡単に目に見えるような結果が出ないのかもしれません。しかし、畑がたくさんのハーブや野菜でにぎやかになり、多様な植生と、小さな生き物たちが混生する僕の菜園生活は、心と体が癒やされ、豊かな食卓と暮らしを感じるとても良い1年だったと思います。
昆虫による受粉を促す効果のあるハーブのポリジを、カボチャなど実のなる作物と混植したところ、明らかに良い成果が見られた、と畑の仲間たちが話していました。
さて来シーズンに向けて、冬の間の楽しみは、春からの植え付けプランを考えることです。このとき頼りになるのは畑の記録です。何処に何を植えたのか、さらに数年前にさかのぼって記録されていると、とても助かります。作物には、続けて同じ場所で栽培すると、連作障害を起こしてしまうものもあります。記憶力にめっぽう自信がなく、農作業の経験も未熟な自分のために作った菜園記録手帳が「菜園NOTE」です。
野菜作りを始めて、必要な情報を書き留めたりしていましたが、畑を続けてゆくためには、記録も残さなければと思い、使いやすい菜園用の手帳をいろいろ探したのだけれど、無い・・・無かったのです。
現場(畑)で困ったときに役立つ情報、作物の栽培方法や混植の組合せが分かる情報がついた小さな手帳があると良いのに・・・。実はそんな思いで作った「菜園NOTE」がきっかけでコラムを書くことになりました。
(西條正幸・ビオプラス西條デザイン代表)
nc.jpg
2009年から発売を開始した菜園ノートは今年で3年目。内容も益々充実して大人気です。
昨年からはご要望にお応えして、カレンダーも登場!
ノートとカレンダーで、菜園生活をお楽しみください。
お求めは、当社サイト、書店、amazon.co.jpにて。