2011年10月05日 追加記事
都市計画
家を建てる際に必要な土地の情報というものがあります。形状や周囲の建物のあるなしの他に、法律上のチェックをする際は「用途地域・地区」というもの。それらは市や、小さな町ですと、都道府県の都市計画できめられているものです。
一昔前(・・・昔話が多いな)は市役所の建築指導課へ行き、『用途地域図』という大きなマップで確認、次に道路課へ行き前面道路の幅員を調べ、次に都市計画課で真北方向を「分度器」で計るという、半日仕事でありました。先ほど、札幌市のhpへ行き用途地域を確認しましたら、なんと前面道路の幅員まで確認できるようになっておりました!たしか東京都のは出来なかったように記憶していたので・・・行ってみたり。こんなとき、単純に「いい世の中になったものだ」と思ってしまいます。
札幌市の都市計画図ではマップ上での計測までできるようになっています
この町も都市計画に基づいて出来上がっています
東北の被災地では、現実的に侵水した土地も多く、また、復興計画にあわせた都市計画が再編されているようです。陸前高田市の『復興計画素案(基本計画)』より何点か抜粋します。
○小友浦干拓地は跡形もなく壊滅し、干拓地の全域が冠水しました。一部の農地を除き、大部分は農地として利用するには客土、除塩用水の確保など改良が必要な状況あるため、干拓前の「元に戻す公共事業」を実施し、新たな土地利用を創出する必要ばあります。
注視したいのは、干拓という公共事業があった前の「元に戻す」です。
○市内の観光施設は・・・・全壊したほか、本市のシンボルである高田松原海岸や気仙町今泉の歴史的まちなみ、建造物等、地域の貴重な観光資源が失われました。松原については景観のためだけではなく、人びとの暮らしに必要なものだった歴史があることを見ると、それも「元に戻す」ことも必要とされるのではないかなあ。
今後の都市計画がその街のビジョン。将来を見据えた都市計画となることを、心から祈るのでした。
大人もビスコ