先週は同時期に2軒の壁塗り仕上げ、施主セルフ施工がありました。
1軒は築40年の平屋住宅をリモデル中の『厚田の家』。
職人さんに一日指導してもらった後、時間をかけながら今月中には
塗りあげてもらう予定です。
そしてもう一件は、10年前に新築していただいたお宅で、外壁の塗り替え工事
と同時に、子供部屋の間仕切り工事をした『H邸』です。
ご夫婦とお子様4人で、部屋の間仕切り壁の壁塗りをおよそ3時間で終了。
札幌篠路三角屋根が完成し、昨年 無事引き渡しを終えました。
自然素材のリノベーション、ビフォーアフターでご覧ください。
ガルバルウム鋼板のサイディングから,外断熱を施した道産カラマツの板貼り仕上げに改修、
構造体のコンクリートブロックは室内側で蓄熱体として働きます。
カビ臭が気になった玄関も、青森ヒバの天井板からの良い香でお客様を迎えます。
リビング空間は、無垢のトドマツとホタテ貝殻の塗り壁仕上げでナチュラル空間に 大変身。
ひと部屋分広げてキッチンとダイニングスペースにしました。対面式のトドマツ木製キッチン
と収納棚を制作しました。
お風呂とユーティリティーも広くして、ボイラーは1坪の乾燥室を作りその中におさめました。
こちらもトドマツ材で洗面台と収納家具を作り付けました。
階段も新しく、トドマツの幅はぎ板で組み直しています。全体的な基本仕上げは、トドマツ
の床にホタテ貝殻の塗り壁、木と紙の天井仕上げです。
2階の南北面にあった2部屋は4部屋に均等に仕切り、クローゼットと本棚の収納家具で
間仕切りしています。天井の道南スギ板が良い香りです。
2階には廊下とトイレを増設し、各部屋のドア上を開放して採光と通気を確保しました。
トイレの床にはナチュラルワックス仕上げのコルクタイル貼りです。
今回のフルリフォームのお値段はガンバって本体45万円/坪(税別)いかがでしょう!
設備や断熱仕様、造作家具、外構工事などによって増減します。
完成からずいぶん時間がたっちゃいました・・・
床の簡単断熱リフォームの様子です。壁と床の巾木周りを気密テープで
ふさいだ後、ペットボトルを再生したポリエステル繊維をギュッと圧縮した
ハードタイプの断熱マットを、既存の床フロア―の上に敷き込みます。
巾広90㎜の道産ミズナラフローリングに天然ゴムラテックスの接着剤を塗り
エアータッカーで釘止め施工します。
最後にビアンカさん親子が天然ワックスを塗って出来上がると、
べレットストーブを設置して完了です。
壁のホタテ塗り壁・天井のウッドチップ入り壁紙ですっきり仕上がりました。
でも、壁下地のジョイント部分のファイバーテープとパテの跡がくっきり・・・
次回のチャレンジには改善したいところです。
北海道の寒い住宅を簡単なリフォームで温かく快適に!
自然素材と環境に負荷をかけないエコマテリアルを使い
外壁に面した壁に杉の樹皮を、コンスターチの接着剤で固めた
木質繊維断熱ボードを貼り付け、防腐剤・化学成分無添加の
石膏パテとシーラ処理を施した後、仕上げにオリジナルブレンド
のホタテ塗り壁『うみびと』で仕上げます。
断熱材に直接塗るのは今回が初の実践、どうなるかな?
中間仕切りのビニールクロス面はそのまま剥がさずに塗ります。
天井はドイツ製のウッドチップをすき込んだ壁紙に貼り替え。
床は気密テープで隙間を抑え、ペットボトルを再生した
ポリエステル繊維を圧縮した断熱マット敷き込み、北海道産の
ミヅナラのフローリングをはりました。
フローリングの仕上げは、施主家族のセルフで仕上げる手はずで
お引き渡し終了。今回のリフォームで、実験的な壁のプチ断熱リフォーム
の提案を受け入れてくれたのはドイツ出身のビアンカ フュルストさん。
環境カウンセラーで札幌市環境保全アドバイザー。日々、様々な環境活動に
取り組んでいます。そしてお約束、娘さんと一緒に壁塗りもちょっぴり体験。
コテさばきもなかなかセンスが良さそう!
自然素材でリフォームします。
北海道新聞のエコリフォームの取材があり
今年手掛けた当別町のお宅宅が紹介されました。
夕刊ですがトップ記事での紹介で驚きました。
他に事件のない平和な一日だったのかな・・・(笑)。
北海道の30年以上前の家はグラスウールの断熱材が
普及しだした頃で、壁の中と天井裏に申し訳なさそうに
敷き込まれているケースを良く見かけます。
家全体の断熱量では、現在の半分以下くらいでしょうか。
当然、気密工法や通気工法などある訳もなく、隙間だらけの
家ですから、とにかく冬は寒いのが一番の問題です。
新築の自然派住宅同様、環境と人の健康に負荷をかけない
自然素材と再生資源を使った住宅改修も大切な仕事です。