ビオプラス西條デザインは新築工事ばかりではなく改修工事も承っております。今回は既存のアルミ製の窓を樹脂サッシにしたいことと、出来れば外壁改修もしたいというご希望です。30~40年前の住宅の場合は一枚ガラスのアルミ製の窓、プラス内側に木製窓という仕様でした。現在は、断熱性能高い複層ガラスの樹脂製窓が一般的です。関東の場合ですと、内側窓は無いことがほとんどですので、断熱性能を上げるためには、内側に樹脂サッシの設置がコストパフォーマンス高いものですが、ここ北国の場合は既に内窓がある為、必ずしもその方法が最良ということもありません。時間的なことや、経済的なことなどを検討してゆきます。
既存窓のディテールを記録しておく
こちらは既存のアルミ枠は残し、樹脂製のサッシュをかぶせる形で設置したもの
色づきはじめたナナカマド。久しぶりに見ました。
でも、むくげも咲いています。
それがしも の日暮らしぞ 花木槿 - 小林一茶
つい、この歌を思い出してしまいます。
2011年09月10日
窓
2011年09月09日
ナラ
昨日の午後のお茶の頃。K林さんが「A田さんが一人で材料を倉庫にいれていますよ。みんな帰ってきてから一緒にやったらいいのに」と。その材料とはナラのフローリング材。そして、その量はたくさん。夕方、事務所内では「・・・フローリング、誰が倉庫に入れてくれたの?」「・・・?僕じゃないです」「・・・たぶんA田さんだと思いますよ」「え、Aちゃん一回帰ってきたの?」というような会話が続いた。誰にも何も言わずに、今しなければいけない行動をする人ですね。A田さん。その点において一番協力的ではない「わたし」です。ほ、ほ、ほ。
現在のところ、フローリングに使う材料はナラ15mmが圧倒的に多いようです。下地には松板の18mmです。2階床現しの天井になる場合は、根太なしでカラマツ30mm一枚仕上げだそうです。ちなみに、前職では杉の40mmを根太なしで使うことが多くなっていました。杉の30mmの場合は根太を入れていたので、現場の手間の様子で根太なし40mmがコストパフォーマンス良しという判断です。その土地、その職人の状況により「場合」は変化するようです。
ナラフローリングの山
素地
アンティークチーク色<リボス社・カルデット>
チーク色<リボス社・カルデット>
塗装仕上げします。面積の広い床は微妙な違いで、印象は大きく違う場合もあります。このあたりはファッション感覚と同じです。ちなみに、前職ではミツロウワックス仕上げで木地の色そのままでした。今日は「場合の違い」についてでした。
——- ——— ———-
帰宅後は工事状況をチェックしてしまう。天井ボード張替え完了。家具の向きが違ったり、断熱材がちょっと落ちていたり、出したものがテーブルの上に放置だったり完了後の状況を見て、ほっとする。これが完璧に元のままだった場合は緊張してしまいます。今日この部屋に入った職人はきっと「普通」の人だろうと感じました。自分の最も大切な仕事以外は「気が抜けている」ことで安心しました。今朝は内装職人の方と入れ違いになり「おはようございます!」とだけご挨拶。それだけで、安心です。良かった。
2011年09月08日
名前と顔
早速ですが。来週末に迫りました「自然素材」を楽しむ講座-真鍮小物づくり☆まだまだ参加者募集中です。当日製作予定のサンプルを講師の逸見さんが作ってくださいました。HAND MADE CRAFT闇月創房のブログでアップされていますので、どうぞ、どうぞご覧ください!
それにしても。その立場になってみないとわからないものがあるものです。住みながらの改修工事や、週末だけの住まいの改修工事などをさせて頂くときなどは、お客様が留守の時間もあります。その場合は「Iさん、明日は朝から留守にしますので、鍵をお預けしますから、宜しくお願いしますね」と言われれば、「がってんだい!」とは申しませんが、普段お使いの鍵をお預かりし、施主の留守宅で工事をさせてもらいます。過日の「本当にあった、こわーい話」の影響により、わが部屋は今日から数日間の工事が入ります。それを控え、夕べは急に不安になりました。大家さんも施工会社も知っているとしても、実際に工事に入るのは職人であります。自分が施工の立場でいるときには、「出来るだけ施主の立場になって、不安を払拭する」をいつも考えていましたが、施主の気持ちというものを本当はわかっていなかったのか?ということを、繰り返し考えて、職人の名前も顔も知らないということが原因だと気付きました。一度でも、お会いしたり、お名前を知るということは大切なことです。ということで、本日これを記しているわたしの名前は石若由佳と申します。ああー、わが部屋にある金銀財宝が心配だーーー!早退しようかな。
——– ——— ————
ただ今、札幌駅と大通り駅間の地下歩行空間では「復興の狼煙ポスタープロジェクト」展開催中です
こちらも安田侃さんの作品です
アニマル・ヨロン
アニマル浜口さんはオニギリが好きだというお話を聞いた後、アニマルが届きました。
2011年09月07日
建築に期待されていること
時々「はっ」とする言葉をもらうことがあります。
「昨年は、最近の建築から少し離れていたのですが、来年は、また新しい眼で見直そうかと思います 震災をきっかけとして、歴史的な視点に立って物事を考え、過去を未来に活かす若い方々が増えそうな気がします そこが、すごく楽しみです」
建築を見て、体感して、そしてそれを文章にするという仕事をされている方が、メールの最後のほうに何気なく残してくれました。自分自身の建築離れ著しいこの頃の、消点のズレを自覚しました。今現在に大きな問題となっている何点かと、建築の抱える問題とは密接に関係することは明らかであり、その改善のために、これまでも多くの人が様々なチャレンジをしています。今まで以上に広い視野で建築を考えることが必然となるのでしょうね。言葉をありがとうございました。わたし自身も建築との関り方を違う角度から捉えてゆきたいと考えています。
今朝は水がたりません。何故か?市役所の河川課に問い合わせしよう!と思ってしておりません・・
一体化する少女・・・ただ今「安田侃 野外彫刻展」が開催中の札幌です
そして、また一歩秋へ近づいています
2011年09月06日
新十津川町
札幌も豊平川の氾濫警戒警報がでたり、ちょっと緊張感のある朝を迎えました。
北海道の町には「新○○町」と「新」のつく町は珍しくありません。アメリカのように、開拓された土地特有の命名なのでしょう。新十津川町という街があります。台風12号被害のニュースにあった奈良県十津川町と深い縁のある町です。その入植理由は1889年(明治22年)の水害により十津川村が壊滅したことによるそうです。そんな歴史があったことを、実は今日知りました。新十津川は約3000世帯、7000人の町ですが、早速に支援に動き出したそうです。みんな頑張っています。
「大丈夫!」と思ったら、豊平川は警戒警報がでていました。水位を確認しに行ったわけではありません。通り道です。
Sさんのスケッチを図面にしたり
プランしたり
「わたしたちのリクエストがこれのどこに?」というクライアントの反応が予想できる
こんな日は静かにしていましょう・・・毎日静かです。
2011年09月05日
ある日の夕暮れ
台風12号の被害が局地的に大きなものとなりましたが、札幌は先週末から雨が降ったり止んだりを繰り返しつつ、大きな被害は出ていないようです。明日は台風13号の影響で大雨の予想になっております。農作物の収穫も終盤だったり、お米はもうちょっと田んぼで居てほしいし、そんなことも心配であります。
ある日シリーズ-2-夏のなごり
ビオプラス西條デザインは〔森びとの会〕という小さいながらも全国組織の会の会員です。日本の森から伐りだされる木を使うことや、自然素材を使う家づくりに重きを置く会社の集まりで、「住む」という雑誌に各社の施工事例を掲載していただいています。その雑誌取材が先月末ありました。
札幌市内の家とちょっと離れた街の家を見ていたいた後の夕暮れ、百合が原の事務所にてわたし共の家づくりについてのお話を。
Mさま「次は取材以外で遊びに来たいですー」
別のテーブルでは、一緒に来られたお子様たちが夏休みの宿題をしていました。
優秀です!
「ねえ、ねえ、ここの空を飛んでいる飛行機はどこの飛行場の?」とおっしゃるので
「・・・丘珠空港というのがね、ここの近くにあってね」と地図を見せて解説すると
「ねえ、ねえ、地図もっと見せてー。地図大好きー」
将来の道が見えているかのようでした。
夏休みの読書は・・・ちょっと大人っぽいような気がします
ある日の夕暮れの雲はハート型に切り抜かれていました
2011年09月03日
植栽計画
家に限らず、建物と外構・植栽の関係もなおざりには出来ないものです。
ビオプラス西條デザインの入っている建物は駐車スペースと建物でほぼいっぱいではありますが、大きな木が目を引き、「緑がある」という印象を与えています。
ナンバープレートを隠そうと・・・ちょっと無理のある写真ですが、ま、いっか。
「ドイツトウヒ」植えた時は1mちょっとくらいだったものが、15年でこのくらいになっています。
「ヒバ」こちらも1mくらいだったそうです。
ドイツトウヒのほうが成長は早いようですね。
思えば、日本の家屋には庭があり、庭には大きな木がひとつ、中くらいの木が二つか三つ、小さなな木がもうちょっとたくさん、そして草や花が気持ちよい間隔をあけて心和む景色を作っていたような気がする。今、そんな感覚は回顧的なものになったのかもしれないが、たぶん何方の心の中にも「ほっとする」景色としてあるのではないかと思う。個人的なことを書かせてもらえば、実家の庭は和風でも洋風でもないけれど、両親は日々の楽しみとして庭の手入れをし、その庭を眺めるための椅子とテーブルを、この季節だけ室内に置いたりする。その庭の木のなかには、「これはね、あの時の・・・」という何かしらの物語があるはずだ。それがたとえ、家族だけのつながりであっても良いものだと思う。
という記事を書こうと思ったのは、昨日のここで「木を植える」というお話をされていたからです。こういうのをミーハーというのでしょうか。でも、もう読めませんよ。更新されると読めないのです。
2011年09月02日
potential
昨日の続きです。
室内用虫とり網。
打合せ中、聞き覚えのある「ぶーん」という音。思わず見上げるとスズメバチ。「あ、でも大丈夫ですよ」と奥様がにこやかにおっしゃるので、打合せは続行されるのだけれど、その居場所がだんだんと降下してきた場合は、やはり気がそぞろになる。ご主人「あれで」。奥様「そうね」とこの虫とり網にスズメバチに入ってもらい、外へと放ちドアを閉めたのでした。ほっ。
次に向かったのは長く空き家になっていたという家2軒
お掃除して雨漏りを直し、内装仕上げもちょっと手を入れたら良い。
どのように使うかはアイディア次第で、十分なポテンシャルはある。お家賃は驚くほど、本当に驚くほどに手頃である。場所は洞爺湖の近く。探せば近くには農業の出来る土地もある。時々、東北の人たちも北海道に来たら良いのにと思う。望まずに愛着のある土地を離れなければならなくなったという現実はほんとうに悲しいことだけれど、新たな土地で出発することは、ひとつの希望となるんじゃないかなぁ。
思い出の紫苑
もう少しでお米も収穫です
専務「止まる?」I「いえ、いいです」
伊達エコビレッジの土地
オーシャンビュー・・・のはずなのですが、樹木がどんどん伸びています
ヒルズビュー・・・こちらの景色もなかなか良いと思います
マウントビュー・・・docomoの鉄塔がちょうど良い位置にありますね。有珠山?
2011年09月01日
現場調査
しーちじはんーのー♪ほーくと5号でー♪わたしは、わたしは、げーんばーへと♪たーびーだっちーますー♪
増築や改修の場合、当たり前に既存の建物を含めての計画が必要とされる。よって既存建物を各方面からの調査が必要となる。いわゆる間取りの計画のみならず、水廻りなどの設備計画、大切な既存構造を踏まえ、施主の望むところを探すことを平行して行う。
なかなか手ごわい戦いとなりそうだ
てんとう虫と体長50mmはある蜘蛛「両者に拍手を」
かぼちゃの花が咲いていました・・・今年はスーパーのかぼちゃの価格が高いような気がします
「あそこのところが・・・」と指差したら、トンボがとまりました。ひとなつっこいですね。
お土産に頂いたプティトマトはとても美味しかったです。
「自然素材」を楽しむ講座-今月の真鍮小物づくり
参加者募集中です!床に座っての、ゆっくりとした物づくりの時間はココロを落ち着かせてくれます。
——————
「だいじょうぶかい?」とミントの花がカーテンの脇から顔をだし、声をかけてくれた朝