ブログ|札幌市の注文住宅や新築一戸建住宅の見学会やエコなイベント情報

2012年10月13日

拓北の家 その8

完成見学会の案内告知が先になってしまいましたが、
今回は仕上げ工事の様子をお伝えします。
DSCN0486.JPG
内部の塗装に使う塗料は、リボス社の自然塗料が多いのですが、
今回はアトリエベルの古色仕上げオイルフィニッシュを使いました。
国産で亜麻仁油ベースの木目が美しく出るオイルです。
DSCN0517.JPG 
 
内部塗装が終わったら、天井の和紙クロス貼りです。ビニールクロスなど
ではもちろん無く、藁を漉き込んだ土佐和紙を、無添加の澱粉糊で貼っていきます。
DSCN0654.JPG
いよいよ塗り壁工事になります。コストダウンと、セルフビルドの
楽しみを味わうのとで、塗り壁の施主施工はけっこうお勧めです。
今回は珪藻土ではなく、ほたてシックイを選択しました。
お父さんがほたてシックイをミキサーで混ぜている様子です。
DSCN0656.JPG
DSCN0658.JPG
DSCN0664.JPG
週末を3回使って塗り壁工事を行いましたが、施主の友人家族も多数訪れて
いただき、大変賑やかで、楽しみながらのセルフビルドでした。
DSCN0680.JPG
DSCN0684.JPG
DSCN0697.JPG
塗り壁工事の合間に造作家具の取付を行いました。その後にまた、
家具との取り合い部分にほたてシックイを塗っていきます。
DSCN0669.JPG
家具工事と同時期でしたが気密試験を行いました。
札幌版次世代住宅の認定に義務付けられているもので、
この建物の目標値の相当隙間面積は1.0以下です。試験を行った
結果としては0.2という大変優秀な数値でした。
DSCN0711.JPG
DSCN0763.JPG
DSCN0813.JPG
塗り壁工事が終了した後、設備機器や建具等の取付です。
最後に薪ストーブを設置して、内部の工事はほぼ完了です。
次回は外構工事と完成した建物の様子をお伝えします。   (田)

2012年10月11日

札幌版次世代住宅を自然素材でつくる

札幌版次世代住宅の完成見学会 を開催します。
    10月13(土)14(日)の2日間
    札幌市北区拓北7条2丁目13

 平成24年度 sapporo ECO-E HOUSE
北海道産の循環型資源を活用した高断熱自然派住宅
DSCN0643.JPG
札幌市が募集した札幌版次世代住宅の補助金(50万円)をうけた
省エネ住宅の完成見学会を開催いたします。
評価等級「ベーシックレベル」で既存住宅の1/2程度のCO2排出量
の削減とエネルギー消費を抑え、省エネにつながる今後目標とされる
断熱レベルの住宅です。
DSCN0775.jpg
断熱性能を高めることによって可能になる省エネ住宅ですが、
建築資材の製造時から最終処分時までの過程における省エネ性や
環境負荷の問題や化石資源の消費などは棚上げになっているのが
現状です。 僕たちが提供する住宅の最大の特徴は、地域の資源を
最大限に活用して環境と住む人の健康に負荷をかけない持続可能な
循環型の住まいを提供すること目指しています。
DSCN0772.JPG
北海道産の無垢の木材を100%使用し、内装仕上げや家具・建具
にも道産木材を利用しています。 化学薬剤と合板類を使用しない
で家を建てる無合板住宅は、住む人の健康に負荷をかけない安全性と、
接着剤を使わずに50年以上の長期間使用でも劣化しない耐久性、
そして再生利用や処分時の環境への負荷の軽減につながります。
DSCN0774.JPG
壁と天井に充填されている古紙の断熱材は、木材利用の50%
以上を占める紙製造のリサイクル素材で、製造時での低いエネルギー
消費は、持続可能で快適な真の省エネルギー住宅を考える上で大切な
ことだと思います。北海道の循環型資源を活かした住まいづくりを
知っていただきたいです。
藤井邸完成見学会チラシ0921.jpg

2012年10月10日

ストローベイルハウスをつくる 4

ワラの家 「 仕上げ編 」
幸来.JPG
ワラのベイルを積み上げ土の下地を塗ってから
2週間乾燥させ、いよいよ最後の仕上げ塗りです。
今回もワークショップに挑戦しました。
ストローベイルの壁は「気まぐれな食堂 幸来」を増築
した北側の建物の一部です。 住居と旧店舗の建物や
D型倉庫の屋根や壁もお色直しが始まっています。
全景.JPG
左官や塗装仕事で大切なのはきっちり養生する
ことです。チリ際がスッキリ決まるとなんか
上手に仕上がった感じがします。
窓やドアの枠廻り・軒や梁・水切り廻りに
マスキングテープを貼りますが、仕上げの
塗り厚み分だけ逃がして貼るのがミソです。
ガラス瓶もしっかり養生しています。
マスキング.JPG
瓶マスキング.JPG
しっかり固まって丈夫な下地になっています。
養生が終わったらまず下地の壁に水打ちします。
今回はホースを使って水をかけました。
これで仕上げの材料が良くなじんで食いつきます。
水かけ.JPG
仕上げの土はセメントを使いたくない・・・・・
そこで土職人の野田さんの今回選んだ素材は
土佐の漆喰でした。前回下地に使った(旭川の土と
ワラスサ(大・小)・砂・つのまた糊・土佐漆喰)
をブレンドして仕上げ用の土を作りました。
レシピ.JPG
つのまた.JPG
土佐漆喰は四国で熟成された漆喰を送ってもらったもの
で、ハンドミキサーを使い樽の中で練り戻しておきます。
土佐漆喰.JPG
土づくり班は、ミキサーに次々と材料を投入し材料
をつくってゆきます。さすがに今回は手際よく進みます。
こねる.JPG
今回は手塗り無し、コテだけを使って塗ってゆきます。
壁塗りは基本的に左から塗り始めます。右利きの場合
コテを右から左へ動かすからなのですが、今回は1名
サウスポーが参戦。ポジション取りに戸惑っていたみたい。
仕上げ塗り.JPG
仕上げ塗り3.JPG 仕上げ塗り4.JPG
仕上げ塗り2.JPG
仕上げ塗りはお昼までに一気に塗りあげました。
お弁当を食べて少し休憩している間に水が引き始め
ました。コテのエッジを立ててしごき押さえします。
壁がしまり、つるつるな仕上がりになります。
水をはじく丈夫な土壁が出来上がりました。
コテ押さえ.JPG コテ押さえ (1).JPG
陶器埋める.JPG 完成 (1).JPG
ガラス瓶と木の小丸太を埋め込んだ、入り口廻りに
陶芸屋さんからもらってきた端材などをさらに貼り
こんで壁の仕上げが完成しました。
完成 (2).JPG
完成集合.JPG
養生をはがし、掃除をしてから足場を取り払います。
完璧な仕上がり(拍手)のストローベイルの壁を前で
みんな笑顔で記念撮影。今日のワークショップは終了です。
次回は番外編、古タイヤハウスをつくるための実践です。

2012年10月04日

ストローベイルハウスをつくる 3

ワラの家  「 土壁  応用編 」
ストローベイルのベンチを作る

ベンチ.JPG
余ったワラと土でベンチを作ってみました。
ワラのベイルは2個並べて竹を刺してつなぎ、
地面にも打ち込んで固定しました。  
崩れたワラはきっちり整形もせずに土を塗り
固めたので不思議な生き物のようです。
羊蹄山の方角を向いて作ったワラと土のベンチ。
来春の雪解けまで残っていてくれるのかな?
ベンチ (3).JPG
ベンチ (4).JPG
ベンチ (5).JPG
ガラス瓶のパーティションを作る

お店のカウンター席の仕切り壁に、ガラスを埋め
込んだパーティションを造作中。
土を塗り込むための板にワラ縄を迷路のように
這わせた下地を作りました。これはこれで面白い。
メチャクチャ塗りづらそうですが、外壁の材料で下塗
りをしました。最後の仕上げは店内の壁に合わせて、
近くの噴火湾でとれたホタテの貝殻を砕いた砂で作った
塗り壁仕上げになるのです。
瓶のスクリーン.jpg
瓶のスクリーン (1).jpg
瓶のスクリーン (2).jpg
早いもので今週末はいよいよ壁の仕上げ塗りに挑戦します。
次回は 第2弾ワークショップ終了後
「 土壁 仕上げ編 」をお伝えします。

幸来村ベイル仕上げ編 jpg.jpg

2012年10月01日

拓北の家 その7

またまた間が開いてしまい、一部から柔らかなお叱りを受けて
しまいましたが、第7回目では内部造作などの様子をお伝えします。
DSCN0154.JPG
内部造作材の加工を行う前に、詳細図で大工さんと打合せ
をします。だいたい5分の1スケールで全ての木枠などの
造作材の図面を書きます。昔ながらに無垢の板材から加工
するために、詳しい寸法の書いた図面が必要です。
DSCN0158.JPG
DSCN9932.JPG
今回は造作材として主にとど松、それとタモ材を使います。
タモ材は窓台などの水平面の耐久性が求められる部位に使い
ます。上の写真は旭川のA木材から直接取り寄せたとど松の
板材で、下の写真が厚沢部町のS木材のタモ材です。ともに
含水率を12%程度に指定して乾燥してもらいます。S木材は
木製乾燥釜の低温乾燥機を持っています(ブログの道南研修
編を参照)。 一応検品して受け取りますが、耳付きのまま
板材を貰うことも多く、デザインに利用したりします。
DSCN0416.JPG
大工さんが玄関収納の扉の鴨居を取付ています。
ピンク色の壁材は、収納等に使う化学物質を吸着してくれる
石膏ボードの一種です。廃棄処理の点から石膏ボード下地
から脱却したいのですが、予算の点からなかなか・・・・。
DSCN0405.JPG
DSCN0483.JPG
<吹抜けのスノコ床とワークテーブルを組んでいる様子です。 家具的な物も今回大工さんに作ってもらいました。 DSCN0417.JPG
外ではストーブ屋さんが煙突を施工しています。
やはり、煤が付きにくい断熱2重煙突を取付ています。
DSCN0618.JPG
DSCN0620.JPG
家具屋さんの作業場では、キッチンなどの家具の製作が進んでいます。
キッチンはもちろん、食器棚や洗面台もフルオーダーで北海道の木で
作ります。やはり家具の詳細図を書いて職人さんと打合せします。
次回は仕上げ工事編です。内部塗装や和紙クロス貼り、塗り壁の
施主施工の様子などをお伝えします。          (田)

2012年09月24日

ストローベイルハウスをつくる 2

ワラの家づくり 『土壁 下塗り編』
ストローベイルハウスの作り方を学ぶワークショップ
洞爺湖町のオーガニックレストラン『 幸 来 』
の外壁にストローベイルを積み土で仕上げます。
良い出来栄えのワラ下地に土を塗りこんでいきます。
室内からワラ壁の裏を見てみると、しっかりワラが
積まれているのがわかります。ワラの室内側に特殊な
透湿シートを張り込み、気密性と呼吸性を確保しました。

壁の裏.jpg
その1 土づくり
北海道、寒冷地仕様で外壁に塗る土を配合しました。
材料は(旭川の土・セメント・砂・ワラスサ大・ワラスサ小)
の5種類をミキサーで混ぜ合わせていきます。
厚塗りするので、材料供給が追い付かずチョー忙しい。
休みなしにどんどん土を練っていきます。

土をこねる.jpg
土をこねる (2).jpg
その2 いよいよ下塗り

土塗りは講師の野田さんがまずお手本を見せてくれます。
左官と言うより泥遊び感覚も交えながら、どんどん作業
が進んでいきます。 ゴム手袋をはいて、手で塗りつける
作戦は以外に楽しそうです。作業が進むにつれコテ使いも
慣れてきます。

土を塗る.jpg
土を塗る (4).jpg
土を塗る (7).jpg
土を塗る (2).jpg
その3 ガラス瓶を埋める
ある程度仕上がってきたらポイントにガラス瓶と木の丸太
を埋め込みました。時間がたつと固まって打ち込めなくな
るのでタイミングを見て埋め込みます。
お酒などのガラス瓶の底をダイアモンドソーの丸鋸を使い
手早くカットしました。
仕上げでの時には、ちょっと塗りづらそうですが、なかなか
良い雰囲気ではないでしょうか。

瓶集め.jpg
瓶を埋める (1).jpg
瓶を埋める (3).jpg
その4 今日の出来栄え
最終日のお昼には下地塗りもほぼ完成しました。
しばらく乾燥させてから今度は仕上げ塗りに挑戦します。
あまりに楽しかったので、最後の仕上げもワークショップ
で行うことになりました。

下ア塗り終了.jpg
次回は 『土壁 応用編』です。
ガラス瓶のパーティションとベンチをつくりました


ワークショップ予告
2012年10月6日・7日の2日間 
ストローベイルハウスをつくるワークショップ
後半の「土壁仕上げ編』を開催します。


幸来村ベイル仕上げ編 jpg.jpg
 

2012年09月22日

ストローベイルハウスをつくる 1

ワラの家づくり 『ワラ積み編』
ストローベイルハウスの作り方を学ぶワークショップ
洞爺湖町のオーガニックレストラン『 幸 来 』
の外壁にストローベイルを積みあげ土で仕上げます。
今回使用するのは、馬の飼料用に使う稲ワラのブロック。
建物の構造体は木造軸組み構造でワラは断熱材と下地材
の役割で、直接土を塗り込んで仕上げします。

テント養生.jpg
その1 段取りが大切
ワークショップの3日間は雨模様の天気予報です。
雨が降っても作業が出来るよう作業場にシートをかけた
テント内に四角形に成形した稲ワラを運びこみました。

ワラ.jpg
その2 パーツをつくる
ワラのブロックは、ベビーサンダーを使い、寸法をカットし
たり、柱の欠き込み加工してサイズを整えます。
カットしたブロックはバラバラにならないようにワラ縄で縛り
補強するのですが、このとき専用のナワ通し棒が活躍します。
長い棒の先が鍵の手になっていて、縄をぶっさりつき通します。
成形するときは、馬乗りになり体重をかけて圧縮してから縛る。

ワラの加工 (1).jpg
ワラの加工 (2).jpg
道具.jpg道具 (1).jpg
ワラの加工 (5).jpgワラの加工.jpg
その3 いよいよワラ積み
ワラのブロックを積み上げていきます。柱の陰や隙間
などにはワラをバラしてギュウギュウに詰め込みます。
ブロックは、壁の下地から通しておいたワラ縄で
1個づつ縛って固定します。

ワラ積み準備.jpg
ワラを積む.jpg
壁の中.jpg
ワラを積む (6).jpgワラを積む (1).jpgワラを積む (7).jpgワラを積む (8).jpg
その4 ワラに縄を張る
積み終わったら、ワラに竹を打ち込み縄で結び
つないでいきます。竹の先端は斜めにカットして
後ろは縄が引かかるようにVカットしておきます。

縄で補強 (3).jpg
縄で補強 (2).jpg
縄で補強 (1).jpg
その5 下地作り
木の柱には直接土を塗りつけるためのワラを巻き付けます。
登り梁には、ビスを細かく打ちつけてナワを這わせました。
土がしっかり食いつくように、ワラにも縄を這わせていきます。

縄で補強 (5).jpg
縄で補強 (6).jpg
縄で補強.jpg
その6 下地が完成
ここまで来ればワラのストローベイル積み作業は完了。 
予定通りちょうど半分の工程で、1日半かかりました。
下地が出来たところで、最高の出来に記念撮影!

ワラ積み終了.jpg
次回は後半『土壁 下塗り編』をお伝えします。
2012年10月6日・7日の2日間 
ストローベイルハウスをつくるワークショップ
後半の 「 土壁 仕上げ編 』 を開催します。
参加者募集中です!

幸来村ベイル仕上げ編 jpg.jpg

2012年09月13日

ストローベイルハウスを作るワークショップ

ワラの家 * ストローベイルハウス
wara.jpg
旭川のストローベイルハウス( 陣内邸 )
四角くブロック状にした稲ワラを積み上げ、ぶ厚い断熱材として、
外側に土壁を塗り込め仕上げるストローベイルハウスはスロー建築
のシンボル的存在。北海道にも、愛好家?はいるようで、旭川の
ストローベイルハウスに住む陣内さんは元森林組合勤務でしたが、
自ら森林NPO法人『もりネット』を始めてしまった行動派。
浦河の若き左官職人の野田左官の野田さんは、本場で修行してきた
経験を生かして、北海道の土を見直して土壁の魅力を広めている。
noda.JPG
 
土壁塗り体験ワークショップでの野田さん
こんな熱い2人を迎えて、実際にストロベイルハウスを作る工程を
体験します。新しく生まれ変わるオーガニックレストラン『幸 来』
の外壁に稲ワラの断熱材を積み上げ、土を塗りあげて仕上げする、
ストローベイルハウスの基礎を学ぶワークショップです。
農家レストランにふさわしい、草と土で仕上げるワラの家づくり。
当日の天気は雨模様ではありますが、参加者の方たちと一緒に完成
させたいと思います。直前ではありますが参加可能ですよ。
全景.JPG
羊蹄山に向かう北面の壁にワラを積みあげます
『ストローベイルハウスをつくるワークショップ』
日 時  9月15(土)16(日)17(月)の3日間

会 場  自家製無農薬野菜を使った きまぐれな食堂 『幸 来』さっくる 
     北海道虻田郡洞爺湖町成香455-3 
講 師  ストローベイル指導:もりネット代表『 陣内 雄 』
     土 壁 指 導  :野 田 左 官『 野田 肇介 』
主 催  エコビレッジ実行委員会 『ビオプラス西條デザイン』
詳しい 内容はホームページでも公開しています。 saijo.e-house.or.jp
   

2012年09月13日

拓北の家 その6

前回より2週間以上経ってしまいましたが
気密・断熱の様子をお伝えします。
DSCN0294.JPG
断熱工事屋さんのトラックです。断熱方法としては、いつもの
セルローズファイバーを天井、壁ともに吹き込む方法です。
今回は、特に壁を200mmの厚みで一度に吹き込みます。
天井は札幌圏では今や標準的な300mmで吹き込みます。
DSCN0207.JPG
ネット張りの様子です。セルローズを吹き込む時に
こぼれない様にする為のネットです。タッカーと呼ばれる
ホチキスの大きめの針で留めていきます。
DSCN0252.JPG
DSCN0244.JPG
一般的には断熱材を充填した後に気密と防湿を兼ねたシートを
張りますが、そのときの施工性を考えてシートを一部先張りし
ておきます。そのシートですが、我が社では普通のポリシート
ではなく湿気を吸放出できる特殊なシートを張ります。上の写真は
外壁と間仕切り壁の取り合い部分での先張りの様子です。下の写真
はスイッチ・コンセント様の気密ボックスと郵便受けです。
DSCN0255.JPG
DSCN0239.JPG
セルローズを吹き込んでいる様子です。
よく言われている事ですが、セルローズファイバーは新古紙のリサイクル品なので
元は木から出来ています。しかも湿気が入っても断熱性能が落ちないので、
先に書いたシートとともに『呼吸する外壁』を作る上で欠かせない材料です。
DSCN0302.JPG
DSCN0310.JPG
セルローズの充填が終わり、大工さんがその吸放出性のあるシートを
張っています。下の写真は梁部分等のテーピングの様子です。
DSCN0272.JPG
外のほうでは、外壁工事がいよいよ終盤です。
大工さんが面戸を付けています。
次回は建具枠などの内部造作の様子をお伝えします。 (田)

2012年08月24日

拓北の家 その5

今回は外壁の板張りと内部造作の模様をお伝えします。
DSCN9962.JPG
外壁はカラ松材の18ミリの板を木酢液に浸け込んだ材料を張ります。
1~2ミリほど内部に木酢液が浸透していて、一応メンテナンスフリーを
うたっている材料です。これから梱包を解いて張っていきます。
DSCN0064.JPG
DSCN0136.JPG
外壁の出隅部分とサッシ廻りの様子です。板の張り方は縦羽目の
目板張りにします。カラ松は耐久がある割りにネジレなど材の狂
いが大きいので、目板張りか大和張りにするケースが多いです。
縦のジョイントは小口を斜にカットして水が逃げるようにしてい
ます。止めつけるステンレス釘で、防風シートを破かないように
下地の胴縁は24ミリ厚でタテヨコに2重しています。
DSCN0123.JPG
撮影時期はちょうどお盆休みの前でしたが、
札幌はその頃、比較的天気に恵まれていました。
DSCN9843.JPG
わが社の若手のY端君が、カラ松のフローリングを塗装しています。140ミリ
巾で12尺で30ミリの厚みがあります。1、2階あわせて150枚程使います。
DSCN0009.JPG
DSCN0026.JPG
フローリング張りと階段加工の様子です。構造見学会を催すという
理由で階段をいち早く設置する事になりました。見学会は8月18日に
おこない、盛況?(来場者はお施主様を含め6名)のうちに終了しました。
DSCN0116.JPG
DSCN0182.JPG
天井下地を組んでいる様子と内部下地がほぼ終了した
2階の様子です。背割りした大黒柱が見えます。
今回はセルローズファイバー充填の屋根断熱方式
なので、天井下地を先行して組んでいきました。
次回は断熱・気密工事の模様をお伝えします。